テニスに必要な脳の使い方

テニスと大脳生理学
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少し前の本ですが、こんな本があります。

脳はバカ、腸はかしこい

この本では脳と腸の関係について書かれています。
作者は「脳はうぬぼれやで偏見だらけ」と言っています。

実は脳は客観的に物事を見る事がなかなか出来ません。
なぜなら、自分の価値観や既成概念、条件反射を持っているからです。

それに対して腸は素直。
腸は脳が持っている偏見を持たないで起こった出来事に素直に反応すると言うわけです。

この本の内容が正しいかどうかは別にして、体の意識に対する意識革命に繋がるかもしれません。
良かったら読んでみてください。

実はフィーリングテニスはこの考え方に近いものがあります。
簡単に言うと体の意識のほうが頭の意識のほうが断然優れていると言うこと。
だから考えずにテニスをした方が上達が速いって事なのです。

私達の脳は「本能の脳」「感情の脳」「知性の脳」の3層構造になっています。

この本で言っている脳とは多分、大脳新皮質、つまり知性の脳と言われている脳の事だと思います。
この3層の中で大脳新皮質は一番歴史が浅い脳です。

本能の脳は人間が生まれて最初に活性化する脳であり一番歴史が長い脳です。
本能はその脳によってコントロールされています。

例えば呼吸や体温調節、消化、吸収・・・・
これらの私達が無意識に行っている身体の反応はすべて本能の脳が司っています。

また、身体の全ての細胞にはミトコンドリアのDNAも含まれています。
このミトコンドリアは私達の身体に大きく影響しています。

つまり、極端に言えば、私達の体にある60兆個の細胞の一つ一つにミトコンドリアの意識すら持っていると推測できます。

この事から何を言いたいか?
「頭(大脳新皮質)で考えるよりも身体に任せたほうが良い」と言うことです。

頭で考えるよりも身体の意識に従ってプレーしたほうが対応力が増します。
その為に必要な事が頭の中でセルフトークしない状態、つまり集中状態ということですね。

頭でプレーしている限りは自分の既成概念や価値観から抜け出す事は難しいです。
ところが「自分(大脳新皮質)」がなくなる、つまり、身体に任せると客観的にプレーする事ができます。

となれば正確に新しい情報をキャッチする事ができます。
そして、その新しい情報が自分を次のステージへと押し上げてくれます。

ただ、大脳新皮質はなかなかそれを許してくれません。
この本で書いているように大脳新皮質はうぬぼれやさんです(笑)

「自分(頭)が意識してプレーしたほうが上達できる」と思ってしまうんですね。
また、「自分(頭)が理解しないと気がすまない」

そして「自分(頭)が考えたほうが正しい」と思ってしまいます。
これこそが大脳新皮質がうぬぼれやさんである理由です。

それにしてもこんな事を考えると人間はつくづく不思議です。
どう考えても複雑すぎる・・・・

そしてあまりにも未完成過ぎます。
人間以外の動植物はある程度完成されています。

成長はしますがその成長はあくまでも完成形が決まっていて、そこに向かうだけ。
その完成形に向かって成長し、その後はそれを継続するだけ。

ところが人間だけは完成形がありません。
つまり未完成です。

逆に言えばその未完成な物を試行錯誤して完成させる事が人間に求められている課題なのかもしれません・・・・

人間の完成形ってどんな物なのでしょうね・・・

今日はちょっと難しくなってしまいました。
まぁ、簡単に言えば「考えずにプレーしたほうが楽しいし、早く上達できるよ♪」って事です(笑)

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

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