心地良さだけではテニスは上達しない

今日のテーマは「進化と違和感」です。

「テニスが上達する」とは前に進む事です。
前に進めば、当然、風景が変わります。
つまり、観える物や感じる物が変わると言う事です。

同じようにボールを打っても、以前とは相手やボールの見え方、感じ方が変わります。
この変化こそが進化の始まりです。

ところが、この変化、進化にはある種の違和感を伴う事がほとんどです。
今までとは違う事をするわけですから、違和感が生じて当然です。

人の身体はとても繊細で、また、それと同時に素晴らしい順応力を備えています。
その為に以前と違う体験をすると違和感を感じるように出来ています。

例えば、練習が終わってすぐに箒でコート整備をしてみてください。
箒とグリップの太さの違いに違和感を感じると思います。

このような違和感は上達の過程でもしばしば現れます。
新しい感覚でボールを打つと最初は違和感を感じると言う事です。

実はこの違和感こそが上達の入り口です。
ですから、違和感を感じると言う事はとても素晴らしい事です。

ところが、違和感を感じた時に人は大きく二つのグループに分かれます。

一つは違和感に過敏に反応せず、そのまま受け入れるグループ
「違和感を楽しめる」と言っても良いかもしれません。

それに対し、もう一つは違和感に拒否反応を示し、排除しようとするグループの二つです。

結論から言うと、後者のグループはどこかで上達が止まります。
上達し続ける為には前者で在り続ける事が必要です。

先ほどもお話ししように違和感は新しい体験の入り口です。
ですから、上達するには必ず必要な物です。

新しい体験する事無く、何かに気づいたり、閃いたりする事はありません。
つまり、違和感を感じずに上達する事はないと言えるわけです。

にもかかわらず、後者の人達は違和感を排除してしまいます。
これでは、その先の世界に進む事は出来ません。

新しい上達の世界に怖がって、そこには足を踏み入れないようにしているような物です。

例えば、グリップを少し変えて握ってみてください。
とても強い違和感を覚えるはずです。

ここで、無意識のうちに違和感を排除しようとしている人は、いつもと同じグリップにすぐに戻ってしまいます。
ところが、違和感を楽しめる人は違和感を感じたまま、プレーします。

実はここに大きな差が生まれます。

違和感を排除すると新しい体験が出来ずに、脳に入って来る情報はいつも同じになります。
ところが、違和感を感じながら、練習するとその新しい体験が脳に今までと違う情報が蓄積されます。

それが新しい閃きに繋がるわけです。

常々お話ししているように、テニスの練習は世界中、どこに行っても同じような物です。
グングン上達する人達が何か特別な練習を行っているわけではありません。

にも関わらず、上達の速度は人によってバラバラです。
その理由は常に内面にあります。

「何を練習するか?」ではありません。
「どのように練習するか?」が大きな差を生み出します。

つまり、プレーヤー一人一人の「在り方」の問題です。

今日お話しした「違和感にどのように反応するか?」もその人の「在り方」の一つです。

違和感を排除せず、受け容れてプレーしてみてください。
もちろん、違和感を感じながらプレーしている時は、いつも以上に結果が悪い事も多々あります。

ですが、その悪い結果こそに新しいヒントが隠されています。
ぜひ、違和感を楽しみながらプレーしてみてください。

あなたの可能性は大きく広がります。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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