テニスボールに対するパーソナルスペース

今回のテーマは「パーソナルスペース」です。
パーソナルスペースとは他人に近付かれると不快に感じる空間のことで、パーソナルエリア、対人距離とも呼ばれます。

例えば、会話をする時でも、このパーソナルスペースが適切だと自然に話す事ができます。
近すぎると圧迫感や不快感を感じます。
逆に遠すぎても、不自然さを感じます。

通常であれば、このようなパーソナルスペースは自然と感じ、そして、その距離で相手と対応する物です。
ところが、このパーソナルスペースを感じる事ができない人がいます。
その極端な例はストーカーです。

ストーカーは相手とのパーソナルスペースなど感じる事無く、自分本位で近づきます。
当然、相手は恐怖を感じます。

もちろん、ストーカーほど極端ではなくても、上手くパーソナルスペースを感じる事ができない人がいます。
では、どうして、パーソナルスペースを感じる事ができないのか?

それは、人として相手の人ときちんと向き合っていないからです。
その人にきちんと向き合っていれば、パーソナルスペースを自然と感じる能力を人は持っています。

ところが、相手の人と向き合う事無く、自分の都合を優先させてしまってはこの能力は閉ざされたままです。
例えば、引っ込み思案で人との話すのが苦手な人、または逆に相手に関係なく、自分の事ばかりを主張してしまう人。
このようば場合はパーソナルスペースが不自然になる事は少なくありません。

さて、それでは、話しをテニスに戻します。
実はテニスボールにもパーソナルスペースが存在します。

それは、タイミングや打点に関係します。

イメージ通りのボールを打つ為にはタイミングや打点が合わせる必要があります。
そして、このタイミングや打点はその時に打ちたいボールによって、微妙に違う物です。

例えば、ストレートにボールを打つ為の打点とクロスに打つ為の打点は同じではありません。
高いボールと低いボールを打つ為の打点も同じではありません。

打点とタイミングはその時々で微妙に変わる物なのです。
この打点とタイミングを合わせる事が安定してボールをコントロールする為には非常に大切になります。

この時に必要なのがボールとのパーソナルスペースです。

例えば、いつもボールに近づきすぎて、詰まってしまう人がいます。
この人は本来のパーソナルスペースよりも中に入りすぎているわけです。

また、少しボールから遠いためにストレートにしかボールが飛ばず、クロスにボールをコントロールできない人がいます。
この人は本来のパーソナルスペースよりも遠い場所でボールをヒットしているわけです。

このようにボールをコントロールできない場合はパーソナルスペースに原因がある場合が非常に多いのです。

では、どうして、適切なパーソナルスペースを取る事ができないのか?
理由は簡単です。

ボールと向き合っていないからです。
ボールと向き合わず「自分の都合だけでボールを打とうとしている」と言う事ですね。

例えば、自分の打ち方やフォーム、結果やコントロール、このような事を一番に考えていたのでは「ボールときちんと向き合っている」とは言えません。
人と話す時に相手に興味を持たず、ただ、自分の言いたい事を言うだけでは相手と向き合っているとは言えませんよね。
これと同じ事です。

もちろん、自分が思う事や感じる事を相手に伝える事はとても大切な事です。
ですが、それはあくまでも相手と向き合ってから伝える事です。

これとテニスも同じです。
まずはきちんとボールと向き合ってみてください。

そうすれば、ボールに近づきすぎる事もなければ、逆に遠すぎるような事も無くなります。
また、振り遅れて、詰まる事も無くなります。

これらの問題はボールときちんと向き合えていないから起こる問題なのです。
動き続けるボールに常に向き合えていれば、ボールが近づいてくるのが自然と分かります。

そうすれば、打点やタイミングを合わせる感覚が磨かれてきます。
その結果、自分がイメージするボールを安定してコントロールできるようになります。

今度の練習ではボールにきちんと向き合う練習をしてみてください。
ただ、これだけでテニスは驚くほど、簡単にプレーできるようになります。

ぜひ、お試しください。

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