ワールドカップ予選とテニスの試合

今日は先日のワールドカップ予選での日本代表の戦い方とテニスの試合について書いてみたいと思います。

日本対ポーランドの予選をご覧になったでしょうか?
日本は0-1で負けているにも関わらず、残り時間を攻めずに、ボールを回してその試合を負ける事を選択しました。
その結果、日本はフェアプレーポイントによって、予選を勝ち上がり、16強に進出しました。
世間ではこの試合について賛否両論があるようです。

あなたはどのように思いますか?
「正々堂々と戦わないのは卑怯だ」と思いますか?
それとも「戦術の一つとして、ありだな」と思いますか?
それとも「素晴らしい選択だ」と思いますか?

私は一番最後です。
「素晴らしい選択だ」と思っています。
あの場面であの選択は中々出来る事ではないと思います。

批判している中で最も多いのは「勝つ為に全力でプレーしていない」と言う物のようです。
ちなみに「JFAサッカー行動規範」には下記のように書かれています。

「最善の努力 どんな状況でも、勝利のため、またひとつのゴールのために、最後まで全力を尽くしてプレーする」
今回の試合はこの規範に反すると言うわけです。

でも、本当にそうでしょうか?
私は今回の選択はまさにこの規範に即した決定だと思っています。

確かに目先の勝利の為には、ゴールを目指して、攻める事だったかもしれません。
ですが、仮に優勝を本気で目指していたらどうでしょう?

あの厳しい状況で、優勝する為に全力を尽くす事は、石にかじりついてでも、予選を突破する事ではないでしょうか?
まず、予選を突破しないと先には進めないのです。
そういう意味では日本代表はプライドを捨ててまで、予選を突破する為に最後まで全力でプレーしたわけです。

私は「当たって砕けろ」はある意味簡単だと思っています。
開き直って、立ち向かえば良いだけです。
ですが、極限まで追い込まれた状態で必要な事を冷静に緻密にプレーする事は「当たって砕けろ」と比べ物にならないぐらい難しい事です。

私は勝負の世界には二つ必要な事があると思っています。
・不要な事は徹底的に排除する事
・必要な事は徹底的に実践する事
この二つです。

この二つが実行できないと勝利の確率は下がります。
また、この二つを見誤るとやはり確率は下がります。

では、今回の日本代表はどうか?
まさに最高の選択をしているように思います。

テニスの試合で中々試合に勝てない人は、自分が考える「正しい事」をひたすら頑張ります。
現実的にそれが不要な事なのか、必要な事なのか、はお構いなしです。

その為に、端を狙う必要が無い時にでも、端を狙います。
また、強く打つ必要がない時でも強く打ちます。

ですが、プレッシャーがかかってくると、狙う事が必要な時なのに、安全に返してしまいます。
スピードが必要な場面でも、コートに入れる事を第一に選択してしまいます。
つまり、不要な事を繰り返し、必要な事を実践しないわけです。

試合では不要な事と必要な事はその瞬間、瞬間で変わります。
勝つ為にはそれを瞬時に正確に感じ取って、実行する必要があるのです。
決して簡単な事ではありません。

今回の日本代表はまさに瞬時にその判断を下し行動しています。

また、「別の試合の結果に委ねるギャンブルだ」と言う人もいます。
私は当然だと思います。

試合は常にギャンブルの繰り返しです。
まだ、起こりもしていない未来の出来事は誰も知る事はできないのです。
ギャンブルみたいな物です。

ですが、その中でも、「確率が高いであろう事」を選択するわけです。
その確率はその人のレベルによって全く違う物です。
ある人から見れば、確率が低くまさにギャンブルに見えても、ある人から見れば、十分に勝算があるギャンブルなのです。
例えば、私がラインから30㎝のところを狙ってボールを打つ事はまさにギャンブルですが、フェデラーが同じところを狙って打つ事は十分に勝算があるわけです。

これと同じ事です。
西野監督にとっては勝算が高いギャンブルであったと思います。
つまり、ただ、セネガル対コロンビアの試合の結果に委ねたわけではないわけです。
他の場所で試合している状況さえも、考慮して、今を全力で戦う為の戦術があの「ボール回し」だったと私は思っています。

さて、あなたはどう感じたでしょう。
いずれにしても、今回の日本代表の試合ぶりは勝負に強くなりたいプレーヤーにとっては非常に勉強になる試合だったと言えるでしょう。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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