根拠の無い自信がテニスを進化させる

今回のテーマは「根拠の無い自信」です。
自信は「自分を信じる」と書きますが、本当の自信は「自分を信じる根拠」がありません。

例えば、「歩く事」
誰もが自信を持って歩いています。
もちろん、「歩く事」に自信を持っている事を自覚している方はほとんどいないと思います。

ですが、「歩けるか?」それとも「歩けないか?」
こんな不安を持っている方はいないと思います。

ということは、つまり、自信を持って歩いているんですね。
ですが、「歩く事」に根拠を持っている方はいないと思います。
「どうしているか、良くわからないけど、絶対にコケる事はない」と根拠の無い自信を持っているんですね。

実はテニスにもこの根拠の無い自信が必要です。
根拠の無い自信の大きさが試合での強さのバロメーターになるんです。

では、テニスにおける根拠のない自信とはどういう物なのか?
それは、メンタルと非常に密接に関わっています。
逆にテクニックは根拠の無い自信には結びつきません。

例えば、試合になるとボールがアウトして、なかなか勝てないプレーヤーがいたとしましょう。
この時、多くのプレーヤーが技術的な事を改善し、問題を解決しようとします。

例えば、「アウトしないようにボールにスピンをかける練習をする」
これも技術を身に付ける事で問題を解決しようとした例です。

残念ながら、このような練習をしても実は根拠のない自信は生まれてきません。
ですから、練習でできるようになっても試合になったら、また出来なくなって、同じようにアウトしてしまいます。

実はテクニック的な練習で問題を解決しようとする事は「素の自分」を鍛えるのではなく、外見だけで問題を解決しようとしている事になるんです。

例えば、それはお化粧やおしゃれととても良く似ています。
いくらお化粧やおしゃれで自分を着飾っても、内面に変化がなければ、自分自身に対する自信は生まれてきませんよね。

もちろん、「お化粧やおしゃれが意味がない」と言っているわけではないんですよ。
それらがきっかけになって、自分の内面に新しい発見があり、それが自信に繋がる事はとても良くある事です。

実はテニスのテクニックもこれと非常に良く似ています。
内面に変化の無い、テクニックはただ、自分の外見だけを着飾っているような物なのです。

ですから、試合になったら、すぐにそのメッキが剥がれて、結局、同じようにミスを繰り返してしまうんですね。
大切な事は「素の自分」に変化を起こす事です。

お化粧やおしゃれをした自分で勝負するのではなく、「素の自分」で勝負する事が大切なんです。
「素の自分」とは言い換えれば、根拠の無い自信です。

お化粧やおしゃれには根拠があります。
「芸能人の誰誰と同じファッション」
「今、流行のメイク」
・・・・・

これと同じようにテニスのテクニックにも根拠があります。
「錦織選手のような振り方」
「アウトしないトップスピンの打ち方」
「ダブルフォルトしないスピンサーブの打ち方」
・・・・

これらはみんな根拠はあるんです。
でも、本当の自信ではありません。

ですから、プレッシャーがかかるように試合になれば、蜃気楼のように消えて無くなってしまいます。

根拠の無い自信を手に入れるにはテクニックに焦点を当てていてはダメなんです。
どんなに正しい、理想のテクニックでも内面に変化がなければ、それは蜃気楼です。

根拠のない自信を手に入れるには、自分のメンタルに目を向ける事から始まります。
まずは「素の自分」と向き合う事です。

そうして、「素の自分」に変化が起こるとその変化した分だけ、根拠の無い自信が強くなります。
その自信が試合では非常に大切なんです。

逆に言えば、テクニックレベルが今のままでも、「素の自分」に変化が起きれば、それだけで試合が強くなります。
それはお化粧やおしゃれを変えなくても「素の自分」が変われば、魅力的な人に変化する事と同じです。

ですが、お化粧やおしゃれを変えて外見を着飾っても、内面に変化がなければ、本当に魅力的になったとは言えませんよね。
これとテニスのテクニックも同じです。

根拠のあるテクニックでいくら外見を着飾っても竸った試合になったら結局は「素の自分」の自分が出てきてしまいます。
まずは、「素の自分」に変化を起こす事。

そうする事で根拠のない自信が高まります。
また、根拠の無い自信が高まった上で、「根拠のあるテクニックを身につけていく」
これは相乗効果を発揮します。

内面が魅力的になった上にお化粧やおしゃれで変化を付ける。
そうすればより、魅力的な人になりますよね。
これと同じ事ですね。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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