テニスボールは見る?視る?観る?

今回はボールを「見る」事について。
私はテニスコーチを始めて、約28年になります。

凄い数の方を指導させていただきました。
その皆さんに「ボールを観ていますか?」と聞くと、まず、ほとんどの人が「はい。見ています」と応えてくれます。

そりゃそうですよね。
まさか目を閉じてテニスをするわけがありません。

でも、違うんです。
私が聞いているのは「ボールを観ていますか?」という事です。

ところが生徒さんのほとんどは「見ています」と答えてくれます。
同じ「みる」でも「見る」と「観る」は全く違うのです。

漢字には、「観る」「視る」「見る」の種類があります。
英語なら「watch」「look」「see」の違いですね。

一体何が違うのでしょう?
それは注意力です。

「見る ⇒ 視る ⇒ 観る」と右の「みる」に従って注意力が増しています。
つまり、「ボールを観る」とはボールに注意力を向けて観察している状態を言います。

そして、また、それはボールへの集中力が高まっている状態でもあります。
テニスをプレーする時はこのようにボールに対して集中力が高まっている状態である必要があります。
つまり、ボールは「見る」のではなく、「観る」の状態である必要があるのです。

これはいつもお話しすることですが、テニスが上達する為に一番大切な事は何か?
それはやり方、方法ではありません。
「どんな状態なのか?」です。

テニスの練習方法などは世界中、どこに行ってもそれほど変わる事はありません。
トッププロ達も同じような練習をしています。
ところがその練習内容の濃さは大きく変わります。

それは、「何をするか?」「どんな事をするか?」よりも「どんな状態か?」という事が非常に大切だからです。

いくら正しいと思われている練習を実践したとしても、その人の状態が違えば何の意味もありません。
逆に言うと、方法ややり方はシンプルです。

状態さえ良ければ、特に何も特別な事などしなくても良いのです。
ただ、実践するだけです。

そうすれば、自然と上達する事が可能なんです。

さて、話を元に戻しますね。
「観る」「視る」「見る」

どんな状態でテニスをプレーするか?
これがあなたのテニスの未来を作ります。

いつも、長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
今後とも応援よろしくお願いします。

Feeling Tennis
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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