ナダルの名言

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© Sport the library/Bill Bachman Sydney 2000 Paralympic Games Tennis - Views
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今回はナダルの名言をご紹介したいと思います。
昨年、怪我によって、不本意な一年を送ったナダルは今年、復調してきました。
まもなく、クレーシーズンに入りますが、彼の持ち味が十分に発揮される事と思います。

さて、このナダルですが、怪我から復調し始めた時にとても興味深いコメントを残しています。
非常に勉強になるので、今日はそのコメントを紹介したいと思います。

まずはこちら。

「いい状態の時は、どうやってフォアハンドを打っているかなど考えることなく、どのコースにどんなショットを打つかに集中できる。」
「しかし今は、どうやってフォアハンドを打つのか? どうすればミスせずに打ち返せるかということばかり考えてしまう。
これでは最高の選手たちと競い合うことは不可能だ」

このコメントは彼が調子を落としている時に敗因を聞かれた時に答えたコメントです。
いかがでしょう?
思い当たる所はありませんか?

特に後半の「どうやってフォアハンドを打つのか? どうすればミスせずに打ち返せるか」この部分。
試合中にこんな事を考えていては試合にはならないと彼は言っているわけです。

これは試合でなかなか結果が出ない方が陥りがちな間違いです。
試合中はそんな事よりも「どこにどんなボールを打つか?」というイマジネーションの方が大切なんです。

さて、では次はこちら。

「フォアでもっと攻めていくんだ! もっとコートの中に入り、フォアを打ちこまなくてはいけない。フォアハンドで勝負を掛けるんだ。」
「負けるか勝つかは分からない。だが、ミスしようが成功しようが、やらなくてはいけないんだ!」

これは昨年のモンテカルロの決勝でモンフィスと戦っている時の彼の心情を表したコメントです。
試合で特に大切なのは後半の「負けるか勝つかは分からない」この部分。

そうなんです、勝負は終わってみないとわからないんです。

「負けるか勝つかは分からない」だから、精一杯ボールに集中してプレーするんです。
残念ながら、試合で実力を発揮できない方は、「負けるか勝つかは分からない」にも関わらず勝つ事ばかり考えるから集中力が下がります。

それがプレッシャーになり、消極的なプレーしかできなくなるんですね。

この2つのコメントから、「ナダルがどうして世界NO1になれたか?」の理由の一端を垣間見る事ができます。
ナダルはそのプレースタイルからも非常にメンタルが強いプレーヤーです。

そのメンタルの強さを表したとても勉強になるコメントだと思います。
メンタルはプレーの全てに影響を与えます。

一流選手のプレーを真似るより、一流選手のメンタルを真似る事はレベルアップの為にはとても大切な事です。
ぜひ、参考にしてみてください。

きっとあなたのプレーのレベルを一段階押し上げてくれると思います。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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