ティエムのフォアハンド

今回はティエムのフォアハンドストロークを見てみたいと思います。
ティエムは現在24歳、オーストリアの選手で既にワールドツアー8勝を挙げている次期チャンピオン候補の一人です。
非常に強力な片手バックハンドが特徴的な選手ですが、フォアハンドストロークも強力で、威力ある安定したストローク力を武器にしています。

さて、それでは、早速そのティエム選手のフォアハンドストロークを見てみましょう。


出典:Newton Tenis – Thiem forehand em dois angulos

彼のフォアハンドにはとても強力なスピンがかかっています。
ですが、だからと言って、回転過多でスピードが遅いわけではありません。
十分すぎる程の前方への推進力も備えています。
その為に、安定し、それでいて、ウィナーを取る事もできます。
その秘密の一つがこのテークバックです。

御覧のようにラケットヘッドが相手方向を向いた状態です。

これはスイングに入る直前ですが、まだ、ラケットヘッドは相手の方を向いています。

この状態で初めて、ラケットヘッドはネットと反対方向に向いた状態になります。
そして、体幹が大きく動き始め、脇が絞められたダブルベントのインパクトへと向かいます。

ご覧のようにラケットヘッドが最初は相手の方を向いた状態から円を描きながらボールをインパクトするのがティエム選手のフォアハンドストロークの一番の特徴ですが、このようなラケットヘッドの使い方をするとより強いエネルギーを得る事ができます。
この動き自体はトップ選手の中では珍しい動きではありません。
フェデラー、ジョコビッチを始め、トップ選手のほとんどに同様の動きが見られます。
ただ、ここまで大きな選手は最近は少なくなりました。

ラケットヘッドの動きが大きいとボールを捕らえるまでにそれだけ時間を必要とします。
つまり、早い展開になると不利になる可能性が高くなります。
実際、プロデビュー当時は大きなテークバックをしていた選手がだんだんとコンパクトなテークバックに変化していく事は少なくありません。
そういう意味では今後、ティエム選手のテークバックも小さくなるかもしれません。
ただ、現状は彼の場合はこのテークバックでも不都合は感じていないようです。

いずれにしても、アマチュアプレーヤーが真似をする事はあまりおすすめではありません。
遅い展開なら問題はないかもしれませんが、将来展開が速くなった時に不都合が起こる可能性が高いです。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいてありがとうございます。

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