テニスの試合で強くなる秘訣

今回は「テニスの試合に強くなる秘訣」についてお話します。

試合の強さとテクニックのレベルは全く別の次元の物です。
テクニックのレベルが高いから勝てるわけではありません。

例えば、今日始めて将棋をするメンバーを10人集めて対戦し、それぞれのランキングを出したとしましょう。
始めて将棋をするにも関わらず、必ず勝負がつきます。
将棋は駒を動かすだけなので、いわゆるテクニックが必要ありません。

必要なのは戦略と戦術です。
つまり、始めて将棋をした者同士でも戦略、戦術に長けているほうが勝つ事になります。

実はこれはテニスも同じなのです。
勝負事は基本的に戦略、戦術が長けている方が圧倒的に有利です。

ところが、残念な事に試合になかなか勝てないプレーヤーはテクニックが高くなると勝てると思ってしまっているんですね。

もちろん、テクニックが高ければ、それだけ使える戦術が増えますし、相手にプレッシャーを与える事はできます。
ですから、テクニックのレベルが高いほうが有利になる可能性が高いのは事実です。
ですが、勝負を決定するのはテクニックではありません。

では勝負は何で決するのか?
それはミスで決します。

人は必ずミスをします。
ミスをしない人などこの世には存在しません。

実は試合が強い人ほど、この事をよく知っています。
そして、この事を踏まえた上で戦略、戦術を立てるのです。

逆に試合になかなか勝てない人は、ミスはしないように自分のパフォーマンスを上げる事を意識します。

それに対して試合が強い人は相手のミスを誘う事を意識します。

つまり、前者は自分のミスに注目し、後者は相手のミスに注目します。
これは非常に大きな違いであり、また、この違いが試合の強さに差をつけます。

例えば、試合をしている時、上手くラケットの真ん中に当たらずに威力の無いボールを甘い場所に返ってしまう・・・
ところが、このボールを相手がミスをした。

こんな事はとてもよくある事だと思います。
では、このような時、先ほどの両者はどんな風に感じるか?

自分のパフォーマンスを上げる事(=自分のミス)に注目している人は、「ああ、危なかった、もっとちゃんとボールを打たないと」となります。

では、相手のミスに注目している人は?
「なんだ、こんなボールでもこの相手はミスしてくれるんだ」となります。

いかがでしょう?
全く同じ現象であるにも関わらず、その捉え方は全く違います。

これが試合の強さに直結します。

前者は自分のパフォーマンスを上げるように、どんどん自分にプレッシャーをかけます。
それに対して、後者は自分はリスクを負わないで、相手のミスを誘うように、相手にプレッシャーをどんどんかけていきます。

こうして考えると、この両者が試合をすれば、対戦する前から勝負が見えているのはお分かりになると思います。
これが「試合はテクニックで決まるわけではない」と言う意味です。

例えば、とても威力のあるフォアハンドを打てるプレーヤーがいたとしましょう。
ですが、彼が続けてボールをコントロールできる回数は3回までです。

確率的に彼は4回目をミスする可能性がとても高いわけですね。

それに対し、威力のあるボールは全く打てない、ただ、ラケットに当てて返すしかできないプレーヤーがいたとします。

この両者が対戦するとどうなるか?
見た目のテクニックだけを見るとどう見ても前者のほうが強そうです。

でも、実際の試合は後者のほうが勝つ事は少なくありません。
ただ、ラケットに当てて返すだけでも4回返す事ができれば、相手がミスをしてくれるからです。

これは後者は相手がミスをする事を前提に戦略、戦術を立てている事になります。

それに対して、もし、威力のあるフォアハンドを持っているプレーヤーが、自分のフォアハンドで攻めてポイントを取ろうとしたら・・・

これは自分のパフォーマンスを上げる事で試合に勝とうとしているわけですね。

いかがでしょう?
同じ試合でありながら、全く次元が違う事をしているのが分かると思います。

そして、この違いは多少のテクニックレベルなら逆転してしまうぐらい大きな違いなのです。
その為に、明らかにテクニックでは劣っているにも関わらず試合は勝つ事ができる可能性が出てきます。

さて、話をまとめてみたいと思います。

試合の強さは「人はミスをする」と言う本質から生まれてきます。
ミスをしない人はいません。

自分もミスするけれど、相手も必ずミスをするのです。
では、どちらに注目するか?

自分のミスか?(自分のパフォーマンスか?)
それとも、相手のミスか?

この違いが試合の展開を大きく変えていきます。

さて、あなたはどちらに注目していますか?
ちょっと自問自答してみてください。

きっと新しいヒントが見つかると思いますよ。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

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