テニスの攻めと守り

今回のテーマは「テニスの攻めと守り」です。
テニスの攻めと守りは車のギアとよく似ています。
最近の車はほとんどがオートマなのでマニュアル車のシフトをあまり知らない方もおられるかもしれませんが、車をスムーズに動かすためにはギアの上げ下げが必要です。

発進する時は低いギアで動き始め、スピードが上がってくるとギアを上げる事でよりスムーズに走らせる事ができます。
低いギアは速い速度には適していませんが、力強いので動き始めにはとても適しているんですね。
逆に高いギアは力強くはありませんが、速い速度になると抵抗が少なく、とても適しています。

さて、テニスの攻めと守りは実は車のローギアとハイギアを上手く使いこなすように使いこなす必要があります。
テニスのローギアとはギリギリ目一杯のプレーではなく、リスクを負わず、余力を残し相手の隙を突きながら展開していくプレーです。

このローギアのプレーがないとプレー全体がギクシャクして、非常に荒いテニスになります。
まさに車の運転と同じです。
マニュアル車の車の運転が上手い人ほど、ローギアの使い方が非常に上手です。

ちなみに車の運転では、状況に応じて、ギアは常に上げたり下げたりを繰り返しています。
カーブが近づいたらギアを下げて、スピードが上がって来たらギアを上げて。
また、信号が赤になったら、ブレーキを踏んで、ギアを下げて・・・
こんな感じですね。

テニスもやっぱり同じです。
相手が攻めてきて不利になったらギアを下げて、安全にそれでいて、相手に攻められないようにプレーします。
ここでギアを下げないと自分が無理をして、ミスをしてしまいます。

ですが、逆にローギアのプレーで上手く相手を押し込む事ができたらフィニッシュに向けて、ギアを上げる事が必要です。
そして、先日ご紹介した切り札を使わなければいけません。

ただ、テニスは攻撃と守備が目まぐるしく入れ替わります。
これがテニスの面白さであり、また難しさでもあります。

いくら自分が攻めていても相手のファインショット一発で攻めから守りに転じなければなりません。
この時は瞬時にギアを下げてプレーする必要があります。

逆に自分がいくら攻められていても、相手の隙を突く事ができれば、次の瞬間にギアを上げなければいけない時もあります。
いずれにしてもその状況でギアの上げ下げを的確にする事は安定して勝つ為には非常に大切な事です。

このギアの上げ下げが上手くできないと「不安定なプレーしかできない」または「守りしかできない」
どちらかに偏ったプレーになってしまいます。

ハイギアでしか、プレーできないとどうしてもアンフォースドエラー多い荒いプレー。
逆にローギアしかできないと相手を攻める事ができず、ジリ貧になるプレー。
こんな感じになってしまうわけです。

安定して試合を勝つプレーヤーはこのどちらのギアも上手く使いこなします。
危険な時は安全に。
チャンスの時は大胆に。
両方が必要なんですね。

このようなギアの上げ下げは普段から練習しておく事が必要です。
ギアの上げ下げが苦手なプレーヤーは練習自体が偏っている場合がほとんどです。

いつもギリギリ目一杯のフルショットの練習がほとんどだというプレーヤー。
逆にミスをしないように常に安全なショットの練習がほとんどだというプレーヤー。
どちらもギアの上げ下げは上手になりません。

テニスは常に状況が変わります。
その為に安全第一のプレー、そして、大胆なプレーどちらも練習しておく必要があります。
そして、そのギアを上手く使いこなす事を練習しておかなければなりません。

「無理をしていないのに、ラリーを続けながら最後はチャンスを作り出し、ウイニングショットを決める」
こんなプレーができるプレーヤーはギアの上げ下げが上手なんですね。
テニスは一本調子ではなかなか勝てません。

車の運転を考えてみてください。
いつも同じギアで同じ速度で走っていたらどうなりますか?

状況に関係なくローギアで低速で走る車。
流れを乱し渋滞を引き起こします。

状況に関係なくハイギアで高速で走る車。
いつも事故と隣り合わせで非常に危険です。

テニスの試合もこれとまったく同じです。
状況に合わせてギアを使いこなし、安全に相手を追い込んでいく。
これこそがテニスが知的ゲームといわれる所以です。

ちなみにあなたのプレーのギアの上げ下げはスムーズですか?
ギクシャクして同乗者の方が酔ったりしないですか?(笑)
または周りに渋滞を引き起こしていませんか?(笑)

一度チェックしてみてください。
上達のヒントが見つかると思いますよ。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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