テニス必要な予測とは?

今回はテニスの予測についてお話ししたいと思います。

予測について質問をいただいたのでまずはこちらをご覧ください。

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「ちょっと前になりますが、”動作の速さ”と言うテーマのメールで重要なのは”ボールとの同調”と言うことでした。
たぶんボールに集中することで勝手に身体が動くのでしょうか?
と言うことはボールに集中することで身体が”反応”し動くものなのでしょうか?

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まず、この質問から。
答えは「ハイ!その通り!」

ボールに集中し、同調すれば、身体は無意識で自動的に動いてくれます。
「自分が動くのではなく、ボールに動かされる」ような感覚です。

例えば、子供の頃よく蝶蝶やトンボを捕まえませんでしたか?
その時の腕の動きは「自分が動く」のではなく、「蝶蝶に動かされる」状態だったのです。

蝶蝶に集中し、自分の腕の事など全く気にしていません。
こんな状態が対象に同調している状態だと思ってください。

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さて質問なのですが、レッスンではボールに”反応”するよりも、相手の動きをを観察し”予測”することを薦められます。
例えばこちらがアングルショットを打ち、相手の足元にボールが行ったら大抵はボールが浮いてくるのでネットに詰めると言う様なことです。
今回のレッスンは、非常に面白いレッスンでホームセンターなどで売っている大き目のブルーシートをネットに掛けてダブルスのゲーム練習を行いました。
自分がベースラインに立ったときには、相手のサービスラインなど見えず感覚のみでサーブを入れます。
また相手のリターンもネットから低い場合にはもちろん見えなくなります。
このように視覚情報に制限を加えることで相手の動きに集中することになり、”予測”が上がったようで、自分の動き出しも、いつもより早くポーチやボレーもいつもより打てたように思いました。

”同調”と”予測”はどのように理解すればよろしいのでしょうか?

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なるほど、この練習は面白いですよね。
ですが、ちょっと私と見解が違います。

このような練習は一時的には良くなったように感覚に陥りますが、長期的には弊害が多いと私は思っています。
と言うより、私が検証した結果はそうでした。

ちなみに、この練習、昔に私も実験しました(笑)
でも、今は取り入れてません。

理由は相手の動きを中心視野で捉えてしまうから。
相手の動きは周辺視野で「感じる」事が大切なんです。

中心視野はボールに集中しておかなければ、「予測が当たっても」ボールをミスヒットしてしまいます。
ですから、
「中心視野=ボール」
「周辺視野=相手の動きやコート」

こんな状態が望ましいのです。
ところが、この練習はその状態にはならないんですね。

ですから、長期的には弊害が出ます。
では、長期的に出る弊害とはどういう物か?

それは「同じレベルの相手にはこの状態が通じる」が、相手のレベルが上がってくるとこの状態は通じなくなると言うことです。

簡単な例を上げると上級者になると単純な動きでは相手のショットを読めなくなります。
そして、また、相手もその事がわかっているので、わざと逆をつくような打ち方をしてくると言うことです。

ですから、自分よりも上級者に当たると全く通用しなくなります。
ところが、相手の動きから予測するのではなく、ボールに集中し、素直にボールに対応すると上級者との対戦でもこのような問題はなくなります。

そのために、上級者とのレベル差を急激に縮めていくことができます。
これが「長期的に見ると弊害が出る」という理由です。

なので、私は今はこのような練習をする事はありません。
それよりも中心視野でボールに集中し、相手の動き(予測)は自然に「感じる」に任せるような練習を繰り返します。

このほうが上達のスピードが格段に上がります。

と言う事で、最後に「同調と予測」についての結論です。

私は予測の為の練習は必要ないと思っています。
ただ、同調するのみです。

同調し、ボールに動かされる動きを習得するほうが何倍も早く上達します。

ただ、ここで勘違いされては困るのですが、「予測が必要ない」と言っているのではないのです。
予測とは「過去の経験から生まれるイメージ」です。

つまり、「前にもこんな事があったから、今度もそんな事が起こるかも?」
こんな感じです。

これはテニス以外でも普通に起こっている事ですよね?
でも、それらは予測の為の練習をするでしょうか?

特にしなくても自然と予測できると思いませんか?
そうなんです、人間の脳には過去の経験値が増えれば自然と予測ができる能力を持っているんです。

つまり、予測はあくまでも経験による「結果」なんですね。
なので、結果を出すには過程や原因が大切です。

そして、その原因が「ボールに集中し同調する」と言うことなんです。
ですから、「予測」を練習しなくてもボールに集中し、「同調」していれば、自然と「予測」する力もついてくるという事です。

とりあえず、これまでの私の検証ではそんな結果が出ています(・∀・)b
良かったら参考にしてみてくださいね。

いかがでしょう。

こんな風にお答えさせていただきました。

実は私の中でも「予測」は非常に大きなテーマです。
今特に集中して研究しているテーマと言っても良いでしょう。

その中で感じている事は「予測が上達を邪魔している」という事です。
予測が「緊張」「焦り」「不安」

これら上達を阻害する要素を生み出している事が非常に多いんです。

「まだ、何も起こっていないのに緊張している」
こんな状態がパフォーマンスを低下させているんですね。

そんな状態ではなく、「自然体」でボールに集中している状態。
この状態が最高のパフォーマンスを発揮する状態です。

このあたりは話すと非常に長くなるので、また機会があったらお話しますね。

本日はいただいたご質問をシェアしました。
良かったら参考にしてみてください。

いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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