テニスとダンス

さて、今回のテーマは「テニスとダンス」です。

ちなみにダンスは2011年からは小学校の体育の必修科目にもなっています。
その成果でもあるんでしょうが、最近の若い人たちはみんなダンスが上手ですよね。

では、ダンスとテニス一体どんな共通点があるのか?
私の感じている事をお話していきたいと思います。

フィーリングテニスでは今年に入り、体の動きに関しても具体的な指導を進めています。
いわゆる、フォームや打ち方です。

ですが、実はこのフォームや打ち方を身につけて行く過程には非常に大きなリスクもあるのです。
それは、理想のフォームや打ち方を求めるあまり、正しい動きを記憶しようとする事です。

残念ながら、テニスは正しい動きを記憶しようとすると上達する事はできません。
理想の動きやフォームを覚える事が大事なのではなく、自分自身の体を上手くコントロールする事が大切なのです。

テニスは緊急場面の連続です。

自分がイメージする理想の打ち方ができる場面ばかりではありません。
その瞬間、瞬間の応用力が非常に求められるスポーツです。

ですから、理想の動きを求めると同時に、理想ではない動きも身につけて行く必要があります。

1つの理想の動きよりも全体に対応できる事が求められるわけです。
言い換えれば、自分で自分の体をコントロールする能力です。

実はダンスで求められる能力も全く同じです。
例えば、今月はAと言う楽曲に合わせた振り付けを練習するとします。

最初はなかなか自分の体を上手くコントロールできません。
お手本の振り付けを身に付けるにはそれなりに練習が必要でしょう。
ですが、練習を続ければ、だんだん、お手本通りに動けるようになってきます。

そして、次に、Bと言う楽曲に合わせた全く違う振り付けを練習していきます。
これもやはり同じです。
最初は難しくても、練習していれば、だんだん身体がイメージしている通りに動けるようになります。

そして、いろいろな楽曲に合わせていろいろな動きを練習しているうちに自分の体を自分でコントロールする事が上手になります。
そのうちに始めての振り付けであっても直ぐにできるようになるでしょう。

いかがでしょう。
ダンスの練習ではごくごく当たり前の普通の事ですね。

ところが、テニスのフォームはこのように捉えていない方が非常に多いのです。

例えば、1つの打ち方を覚えたら、「それのみが正しく、それ以外は違う」みたいな捉え方をしてしまうのです。

ですから、新しい体の動きを練習しようとすると
「それは今まで練習した打ち方と違うから、私には必要ない」
「今まで練習した打ち方とこれから練習する打ち方とどちらが正しいの?」
「その打ち方は難しそうだから私には無理」
・・・・

こんな疑問や不安が出てくるんですね。
でも、これっておかしくないですか?
ダンスを練習していく過程でそんな疑問や不安はでてくるでしょうか?

「その振り付けは前回の振り付けと違うので必要ない」
「その振り付けと前回の振り付けとどちらが正しいの?」
「その振り付けは難しそうだから私には無理」

こんな風に考えるでしょうか?
ダンスならそんな事はないですよね。

でも、テニスも実はダンスと同じなのです。
どちらも自分で自分の体をコントロールする必要があります。

その為に、ダンスはいろいろな楽曲でいろいろな振り付けを練習します。
テニスはいろいろなボールでいろいろな打ち方を練習します。

どちらも共通している事は練習を続けていると最終的に自分の体のコントロールが上手になって、始めての振り付けやボールでも身体が上手く動けるようになる事です。

先程も言ったようにテニスは緊急場面の連続です。
ですから、始めて体験するような場面がたくさん出てきます。

その時に自分の身体が上手くコントロールできるプレーヤーと理想の正しい動きしかできないプレーヤーとどちらがより高いパフォーマンスを発揮するか?

当然、自分の体を上手くコントロールできるプレーヤーです。

理想のフォームや打ち方を練習する理由は理想のフォームや打ち方を体に記憶させるためではありません。
理想のフォームを練習していく過程で自分の体のコントロールが上手になっていく事を目的にするのです。

いかがでしょう。
テニスのフォームとダンスの動き。
その共通点をご理解いただいたでしょうか?

理想の打ち方や、正しい打ち方を練習し始めると非常にたくさんの方が陥りがちな勘違いです。

テニスの動きはダンスと同じです。
動きを覚える事を目的にするのではなく、自分の体を上手くコントロールする事を目的にしてください。

自分の体を上手くコントロールできるようになれば、理想の打ち方でボールを打つ事は難しい事ではなくなります。
自分自身の体をコントロールできていない事が正しい動きでボールが打てていない1番大きな原因なんです。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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