客観性を身に着けよう

今回は「客観性」についてお話したいと思います。

私は指導している時、プレーヤーには良く質問をします。
それもちょっと意地悪な質問です。

私が意地悪な質問をする理由はそのプレーヤーが「どれぐらい客観的に「今」を感じているのか?」を確認するためです。

ちなみに「客観的」の対義語は「主観的」です。
残念ながら、上達が止まっているプレーヤーは客観的ではなく、主観的に「今」を感じているんです。

その一例を紹介してみますね。

私:「今、腕はどのように動きましたか?」
プレーヤー:「上手くできないんです、○○のように動かそうとしているんですが・・・」

さて、この質問と答え、全く噛み合っていない事はおわかりでしょうか?

私は「今どんな事が起こっていたの?」と聞いているだけです。
「良かった」とか「悪かった」または、「正しい」とか「間違っている」などの答えや分析を訪ねているわけではないのです。

ただ、現実に起こった事だけを確認したいのです。

ところが、プレーヤーは自分がイメージしているように「出来たか?」それとも「出来なかったか?」
に興味があるんですね。
ですから、こんな答えになります。

こういうやり取りが非常に多いんです。
でも、冷静に考えれば、質問と全く噛み合っていませんよね。

そこでこんな時、私はもう1回質問します。
「今、私はどんな質問をしましたか?」と。
するとプレーヤーはほとんどの場合、「????」となります。

これがちょっと意地悪な質問ですね。
ですが、実はプレーヤーはこれぐらい主観的に練習しているんです。

そして、こんな状態の時、新しい発見や閃きを得る事はできません。
新しい発見や閃きを得る為には、起こっている出来事を客観的に感じる必要があります。

その為に、私は客観的に「今」を感じる事ができるように、主観的な世界から引き戻したいんですね。
それが意地悪な質問をする理由です。

多くのプレーヤーは練習の時「何かをしよう」とします。
例えば、それは、腕の振り方であったり、ラケットの面であったり。
また、配球であったり、展開であったり。
場合によって、フットワークや膝の曲げ伸ばしだったりするかもしれません。

いずれにしても、自分がイメージする「何かをしよう」としているんですね。
でも、これって非常に主観的な世界ですよね。

残念ながら、この状態で練習しても上達はしません。
大切な事は「何をするか」ではないんです。

実際には「何をしているか?」
これを感じる事ができないといけません。
つまり、客観性なのです。

例えば、「錦織選手のようなフォアハンドを打ちたい」と言うイメージを持っているとしましょう。
すると多くのプレーヤーは錦織選手のようなフォアハンドをイメージして、そうなるように意識して練習します。

これは主観的?客観的?
答えは主観的です。
まさに「○○しよう」として練習しているわけです、ですから、なかなか上達しません。

では、客観的に練習するには?
「錦織選手のようなフォアハンドを打ちたい」ここまでは一緒です。
「でも、実際に自分はどんな風に打っているのだろう?」
こんな感じです。

つまり、「何かをしよう」ではなく、「何をしているのか?」
後者に興味を持っている状態が客観的な状態というわけですね。

先程も言ったようにほとんどのプレーヤーは練習時間のほぼ全てを主観的な状態で過ごします。
では、「主観的な状態」から「客観的な状態」にスイッチする事ができれば?

実は同じ練習時間でも驚く程、急激に上達する事ができます。
客観的に練習できれば、新しい発見がどんどん出てくるからです。

例え、120分練習しても115分間主観的なら、実質の練習時間は5分です。
ところが、120分の練習の内、100分客観的ならそれは20倍の濃さを持つ事になります。

毎回、20倍の練習をすれば?
ライバル達との差は勝手に開いていくのは当然の事ですよね。

いかがでしょう?
主観的な状態と客観的な違いがとても大切な事がわかっていただけたでしょうか?
良かったら参考にしてみてください。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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