靭やかなテニスプレーヤーを目指す

今回のテーマは「靭やか(しなやか)」

「靭やか」とはどう言う意味か?
辞書にはこう書かれています。

1.柔軟で、弾力に富んでいるさま。よくしなうさま。
2.動作・態度に角張ったところがなく、なよやかなさま。たおやかで優美なさま。

これってテニスにもそのまま当てはまる事です。
上手なプレーヤーほど、靭やかだと思いませんか?

もちろん、最初から靭やかにプレーできるわけではありません。
最初はどうしてもぎこちない部分があるものです。

例えば、それはコート上での動きであったり、またボールの配球だったり。

でも、練習を続けていく事でだんだん動きが滑らかに、そして、状況に応じた配球など、全体的なプレーが靭やかになっていく。

これがテニスの上達と言うわけです。

ところが残念な事に練習しても靭やかなプレーに変化していかないプレーヤーがいます。
例えば、「動きやフォームが硬い」または「個性的な癖が付く」など。
また、配球においても、状況に合わない無理な配球などですね。

では、どうして練習しているにも関わらず、「靭やか」なプレーに変化していかないのか?

実はその理由はとても簡単です。
心が靭やかではないからです。

心が靭やかならテニスも自然と靭やかに変化していきます。
心と身体は一致した物です。

心が硬いとテニスも硬く、心が靭やかだとテニスも靭やかになります。

では、「心が硬い」とはどういう事なのでしょう?

いろんな考え方があるので、今からお伝えする事が正しいという訳ではないと思います。
ですが、1つの考え方として知っていただけると良いと思います。

私が思う「心が硬い」とは物事の捉え方に柔軟性がないと言う事です。
「正しいのはこれ」
「これは間違い」
「そんな事は考えられない」
「それはおかしい」
「理想的なのはこっち」
・・・・・・・・・・

こんな感じです。
これって一見、普通の事のように思うかもしれません。
でも、実はとても小局的な考え方です。

世の中はカオスな世界で何が正しいか?
何が理想的か?
こんな物は状況が変わればいくらでも変わってしまいます。

例えば、地球上の物理の法則は宇宙に行けば通用しない物がでてきます。
にも関わらず、「地球で起こっているから」「宇宙でも同じ」と考えると厄介です。
答えが出ない閉回路にはまりこみます。

でも、「それもあるけど」「これもある」「もしかしたらあれもあるかも」
と大局的に捉えるようになってくると心に柔軟性が出てきます。

いろいろな考え方や現象を全て受け入れる事ができてきます。
こうなれば心が靭やかになるわけです。

実際にテニスの事を考えてみましょう。
テニスの技術には一種のブームのような物があります。

技術の進化とも言えるかもしれません。
古くはオーストラリアンテニス⇒スウェーデンテニス⇒ロシアテニス⇒スペインテニスと変化しています。

その時々で技術が代わり、「以前の打ち方は今はもう古い」「今はこれが主流」
なんて事が良く雑誌なんかにも載っていますよね。

では、以前の打ち方が正しいと思って、それを身に着けようと一生懸命練習したのは
一体何だったんでしょうね??

これって小局的に捉えた弊害だと思います。

自分が正しいと考える事ばかりと追いかける。
自分の理想ばかりを追いかける。

これって実は非常に危険です。
小局的に捉えてしまう以外の何物でもありません。

それよりも自分が正しいと思っていない物、自分の理想ではない物。
こちらのほうが大切なのです。

それらを受け入れる事で、大局的な捉え方に変わっていく、それが心の靭やかさに繋がるわけです。

そうすればテニスも自然と靭やかに変わっていきます。
あなたの周りのテニスフリークを観察してみてください。

特徴的な癖を持った動きをする方はいませんか?
その人がどんな事を気にしているのか?
何となくわかりませんか?

その人が小局的に捉えている部分が全部、テニスに現れているのです。

ちなみに私のプライベートレッスンを受講していただくと必ず、毎回1時間一緒にミーティングをします。
これは心を靭やかにして頂く事が大きな目的です。

毎回、禅問答のような内容と感じると思います。
「分かったような、分からないような」(笑)

でも、それが考え方や捉え方を大局的に広げていく過程なんですね。
自分の考え方や捉え方が広がった分だけ、テニスも靭やかになります。

ミーティングで考え方に広がりが出てくるとそれだけでフォームが滑らかになり、動きがスムーズになります。

当然、再現性が高くなり、コントロールが良くなります。
つまり、質が代わり、上達するわけですね。

でも、この始まりは心が靭やかになったからこその変化なんです。

心が硬いままではいくらテニスを練習しても硬いテニスは変わりません。
確かにテニスの結果は多少は良くなるかもしれません。

でも、テニスの質と言う意味では変わらないんです。
やはり、硬く、ぎこちない動きで、状況に合わない配球をしてしまうわけです。

ぜひ、今の自分の正しい事、理想の事。
一度手放してみてください。

そして、少し心を靭やかにしてみましょう。
心が靭やかになった分だけ、テニスは変化します。

ちなみに心が変化するとテニスは瞬時に変わります。
まさに瞬時です、次の瞬間から変わり始めます。

本日は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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