スイングの質を上げる

今回はスイングの質についてお話しします。
テニスが上達する為にはスイングやフォームの質を上げる必要があります。

全くの初心者の時はそれほど高い質を求める必要はありません。
まずは、身体を自由に動かして、しっかりとボールを捕らえる事が大切です。
ですが、上達していくにつれて、より質の高いスイング、フォームを身につけて行くことが必要になります。
再現性、効率、パワー、スピード等を高めるという事ですね。

では、その為に必要な事は何か?
動きの質を高めると言う事です。
質は外見だけでは見えない事がたくさんあります。

例えば、塩と砂糖。
見た目はどちらも白い粉でよく似ています。
ですが、味は全く違います。
つまり、質が全く異なる物です。

実はテニスのスイングやフォームも同じです。
「見た目はよく似ている運動」ではすぐに伸び悩みがやってきます。
外見からは分かりにくい質を高める事が大切です。

では、テニスのスイングやフォームにおける質とは何か?
私は「筋肉や骨の使い方」と考えています。

人には約200の骨と約600の筋肉が備わっています。
約200は内臓や心臓の為の筋肉ですが、骨格を動かす骨格筋は約400もあります。
足を一歩踏み出す為に約200の筋肉が動員されると言います。
これらの骨と筋肉を適切に使う事がより高い質のスイング、フォームです。

外見を真似ているだけでは、必ず、弊害が出てきます。
その弊害は技術の停滞だけでなく、怪我や故障の原因にもなります。
怪我を予防し、楽しくテニスを続ける為にも、スイングやフォームの質を高める事はとても重要になります。

では、どうすれば、筋肉や骨を適切に使う事ができるか?
その為に、まず、最初にするべき事は、「自分の身体を知る」事です。
日ごろ、私達が日常生活に必要な動作のほとんどは無意識の動きです。
何も意識せず、身体に任せて動いています。
本当はどの部分がどのように動いているかを知りません。
その為に、実は身体の動き自体の質は高くはありません。
ただ、日常の生活では質の高い動きが必要ないために目的は達成できているのです。
ですが、本当はもっと効率がよく、再現性の高い、疲れない動きがあります。

ところが、テニスの上達を望む場合、動きの質を高める事が必要になります。
その為には先ほども言ったようにまずは「自分の身体を知る」事がとても重要になるのです。
私達は思った以上に自分の身体の事を知らないのです。
まずはここから始める事が大切です。

スイングやフォームの質を高めようとすると、一般的には正しい動きになるよう、意識して「身体を動かそう」とします。
ですが、これは間違いです。
自分の身体は「知らない物」「分からない物」です。
知らない物、分からない物を動かそうとしても、動かす事が出来ないからです。

質の高い動きを身につけるには順番がとても大切になります。
まずは、「自分の身体を知る」
これから始める事が必要です。
「知る」「分かる」事が出来たら、意識と身体が繋がり始めます。
こうなると自分がイメージした通りの動きに近づき始めます。

少し話は広がりますが、最近、イップスになる方が非常に増えています。
これはテニスだけの話ではありません。
野球、ゴルフ、卓球、など、様々なスポーツでイップスに悩む人達が見られます。

イップスになる一番の原因は自分の身体を知らない状態で自分の身体に命令して、正しい動きになるよう動かす事です。
これを繰り返すと脳内のイメージと身体の動きが乖離していきます。
そして、イップスの症状が現れてしまうのです。

このような事にならない為にも、まずは「自分の身体を知る」
この事から、始めてください。
今まで知らなかった事や分からなかった事が分かるような新しい発見をするとテニスはもっともっと上達する事ができます。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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