イップスの直し方

今回はイップスの直し方についてお話しします。
先日も紹介したようにイップスになってしまう直接的な原因はメンタルや心の問題ではありません。
プレッシャーが関係し、影響している事は間違いがありません。

ですが、直接的な原因は別にあります。
ですから、メンタル面からのアプローチではイップスは中々直りません。

イップスになってしまう原因のほとんどがフォーム矯正をする事で脳内の目標イメージと筋肉活動にギャップが生まれる事です。
ですから、このギャップを埋めてやらないとイップスは直らないのです。
逆に言えば、このギャップが埋まるとイップスは不思議と出なくなります。
もちろん、強いプレッシャーがかかるような場面でもイップスが出ずに同じようにプレーする事ができます。
さて、それでは、イップスの直し方について少し紹介します。
ポイントは下記の4つです。

1.イップスが出てしまう状況を探る
2.イップスを引き起こすイメージのギャップを見つける
3.イメージのギャップを埋める感覚練習をする
4.安心できるまで3.を繰り返し練習する

では、それぞれの内容について少し説明します。

1.イップスが出てしまう状況を探る
イップスの特徴は常にそのイップスの症状が出るわけでは無い事です。
例えば、テニスにおいてはフォアハンドストロークでイップスが出るとしても、「ロングラリーをしていたら出ない」「レシーブの時には出ない」にも関わらず、「ショートクロスにパッシングショットを打とうとすると出る」「ショートラリーをすると出る」などの特徴があります。
もちろん、その状態を過ぎて、常にイップスの状態で「全くボールが打てなくなる」と言う深刻な状態もあります。
ですが、イップスの状態に陥ってしまった原因は初期の段階のイップスが発生する状況に大きなヒントがあります

2.イップスを引き起こすイメージのギャップを見つける
イップスが出る状況が分かると、そこから脳内で描いている目標に対するイメージと筋肉活動に存在するギャップを探ります。
そのギャップとはフォームや打ち方、投げ方などの筋肉活動だけを改善しようとした結果生まれる物です。
本来、パフォーマンスを高める為には筋肉活動(フォーム、投げ方、打ち方など)はボールを打つ感覚や投げる感覚などとリンクさせて身につけていく事が必要になります。
その為に、フォーム矯正を重点に置いて練習をするとギャップが生まれてしまうのです。
第2段階では具体的に何にこのギャップが生まれているかを見つけます。

3.イメージのギャップを埋める感覚練習をする
実は1.2.においてイメージのギャップを正確に見つける事ができるとイップスの70%は直ったも同然です。
あとは、そのイメージのギャップを埋める為の感覚練習をします。
この時、注意する事はフォームや筋肉活動に意識を集中させない事です。
先ほども言ったようにイップスになる理由はフォーム矯正だけを練習する事です。
ですから、フォームを意識して練習する事は逆効果です。
筋肉活動がコントロールできなくなるからと言って、筋肉活動を改善しようとしてもイップスが直る事はありません。
また、筋肉活動を直す事は根本的原因を解消する事にならないので、一時的に直ったように見える事があっても、状況が変われば、また、再発する可能性が高いのです。

イップスを直す為に一番大切な事は足りない感覚を身につける事です。
その為には、フォームや筋肉活動に意識を向けてはいけません。
その感覚を身につける為に必要な感覚のみに集中させる練習をするのがポイントです。

例)
ショートラリーができない⇒インパクトの時の衝撃の強さのみを感じる
キャッチボールができない⇒相手のグローブの一点に目のピントを合わせる
・・・・

4.安心できるまで3.を繰り返し練習する
イップスになってしまってから、どれぐらいの期間が立ったか?どれぐらい練習してしまったか?
これらの状況にもよりますが、後は3.で紹介した感覚練習を繰り返す事が必要です。
イップスが出始めてすぐなら、そんなに期間はかかりません、すぐに直ってしまいます。
ただ、イップスになってから期間が長かったり、練習をたくさんしていたりするとある程度の期間が必要です。
理由は間違った練習を続けた事でイメージのギャップが大きくなっているからです。
いずれにしても、イップスが完全に出なくなるには脳内の目標イメージと筋肉活動のギャップを完全に無くす必要があります。
このギャップが無くなれば、自分自身でもイップスを克服した自信を持てるようになります。
それには、ある程度の期間、しっかりと繰り返し感覚練習をする事が大切になります。

以上の4つのポイントが私がイップスの生徒を直していく過程です。
良かったら、参考にしてみてください。

⇒ イップスでお困りの方に

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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