テニスはできるだけシンプルに考える

テニスの上達の為に
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テニスを短期間で上達するにはできるだけシンプルに考える事が大切です。

そこで今日のテーマは「全」です。
このままじゃ分からないですね(笑)

では解説してきます。
あなたはこんな言葉を聞いた事があるでしょうか?
「個にして全、全にして個」

私の好きなジブリ作品の「ナウシカ」にも出てきます。
ご存じない方はぜひ、ご覧ください。
非常に深い内容になっています。

実はテニスも「個にして全、全にして個」なんです。
今回はここからヒントを見つけて欲しいんです。

お伝えしたい事はテニスは「全て同じという事」です。

例えば個で捉えるとテニスには、フォアハンド、バックハンド、ボレー、スマッシュ、サービスなどのショットがあります。

これらのテクニックは一つの「個」と言えると思います。
ですが、「ボールを打つ」と捉えればみんな同じ、つまり「全」とも言えるわけです。

いかがでしょう?
同じテニスの技術なのに、捉え方によって「個」になったり「全」になったりします。

実はこの考え方がテニスの上達には非常に大切です。

よくこんな方がいます。
「フォアハンドのグリップは??」
「フォアハンドのラケットの面は??」
「フォアハンドの振り方は??」
・・・・・・

これは「個」ですよね。
フォアハンドの括りよりもまだ小さい「個」です(笑)

でも、これ本当は「全」でもあるんです。

ところが「個」のみで捉える人はこの「全」がないんです。
つまり、言い換えると「個」は単体で存在し、共通項を見付ける事ができない。

それが実はこだわりになるんですね。
例えば、「フォアハンドのグリップはこう」と「個」で捉えると、それがフォアハンドのグリップと思ってしまってそれ以外の存在がなくなるわけです。

ここに「全」の捉え方はありません。
これがテニスの上達を阻害します。

では「フォアハンドのグリップ」を「全」で捉えると?
「これもある」けど「これもある」・・・

つまり「どれでも良い」⇒「どれも同じ」
こうなるとちょっと「全」ぽいですよね。

同じようにフォアハンドとバックハンドは?
実は一緒♪

こうして「全」として捉える事ができるようになるとどうなるか?
頭の中がシンプルになります。

こだわりがなくなるからです。
その結果は?

実は集中力が増します。
これがテニスを変えてくれます。

逆に上達が止まる方の傾向にこんな事があります。

いろんな事を「たくさん知っている」「理解もしている」
でも実際にテニスは????

この人は「全」がない事が多いです。
それぞれを単体で位置づけているですんです。

このような人の特徴はボールを打つあの短い瞬間にたくさんの事を意識します。
「グリップチェンジ」
「上半身の捻り」
「腕の位置」
「肩の入り方」
「足の踏み込み」
・・・・・・・

言い出したらきりがないほどの事を意識しながら「正しく」ボールを打とうとします。

でも実際に打つと体は「バラバラ」・・・・
そう「バラバラ」なんです。

つまり、「個」の集まりです。
「全」ではありません。

ただ、「個」が集まっているだけ。

残念ながらこれではテニスは上達しません。

では、上級者はどうか?
例えば、「グリップ」

気持ちの良いグリップは知っています。
でもそこに拘らないです。

「足の踏み込み」
同じように知っています。

でもそこに拘りません。

そして、ボールを打つと??
全体の動きがが滑らかです。

そうつまり「全」です。
いかがでしょう?

何かヒント見つかりそうですか?

実は今のテニスの技術論はほとんどが「個」で表現されています。
だから、正しいフォアハンドは「グリップはこう」「テークバックはこう」「インパクトはこう」・・・

こんな感じです。
でも、この落とし穴にあなたは入らないでください。

確かに「個」の存在はあります。
でも「全」でもあるんです。

「個にして全、全にして個」
ここからヒントを見つけていただけると幸いです。(・∀・)b

本日は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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