アンフォーストエラーの原因と対策

テニスの上達の為に
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こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。

今日のテーマは「アンフォーストエラー」です。

アンフォーストエラーとは相手にそれほど追い込まれていないのにミスをする事です。
「返球する事はそれほど難しくはないにも関わらずミスをする」
こんな状態のミスをアンフォーストエラーと言います。
つまり、自分で勝手にミスをしているわけです。

それに対してフォーストエラーは相手に攻められて、「ミスをするのも仕方がない」と考えられるミスの事です。
もちろん、この両者を明確に分ける事は難しいので、概念として理解する程度で良いと思います。

ただ、この両者が起こる原因の違いについてはしっかりと認識しておく必要があります。
同じミスでも、この両者には明確な違いがあります。

それはアンフォーストエラーは自分にミスの原因があり、フォーストエラーは相手にミスの原因がある事です。
簡単に言えば、アンフォーストエラーは自滅です。

テニスが上達するには、まずはこのアンフォーストエラーを出来るだけ減らす事がとても大切です。

アンフォーストエラーが減るとプレーが急激に安定します。
そして、試合の結果も急激に変わります。

その理由は相手が先にミスをする数が急激に増えるからです。

少し極端な例えをお話しします。
プレーヤーAは5回くらいはミスなくラリーができるとします。
それに対してプレーヤーBは10回くらいはミスしないでラリーができるとします。

テニスは確率のスポーツなので、この両者が試合をすると、毎ポイント、毎ポイントでプレーヤーBがポイントする事になります。
プレーヤーAがポイントするのは、プレーヤーBが攻められてフォーストエラーした時だけです。

ところが、プレーヤーAの方が確率が低いわけですから安定して攻める事はできません。
つまり、一か八かのラッキーショットが入った時だけプレーヤーAがポイントできるわけです。
それ以外のラリーが続くようなポイントは基本的に全てプレーヤーBが取っていきます。

その為に、試合の展開としては、プレーヤーAは常に攻撃的なショットを打って、それが「入るか?入らないか?」と言う荒い試合になりがちです。
それに対して、プレーヤーBはラッキーショットに反応せず、普通にプレーしていれば、相手が勝手に自滅をしてくれます。
労せずして、相手が勝手に負けてくれると言うわけです。

ですが、ある意味これは仕方が無い事です。
何もしないでラリーを続けていては、基本的にプレーヤーAに勝ち目はありません。
かと言って、無理に攻撃を仕掛けても自滅します。

つまり、プレーヤーAはいずれにしても勝つ事は難しいわけです。

ところが、もし、プレーヤーAが10回安定してプレーできるようになったとしたらどうなるか?
これは急激に状況が変わります。

突然、相手と均衡状態になります。

今まで、6-0や6-1のようなスコアで負けていた物が、5-7で負けたり、逆に7-5で勝ったりと言う事が起こり始めるわけです。
それは毎ポイント、毎ポイントがどちらに転ぶか分からなくなるからです。

そして、プレーヤーAが15回安定してラリーができるようになるとどうなるか?
今度はプレーヤーAが6-0や6-1のスコアで勝てるようになってしまいます。

これも同じ理由です。
プレーヤーAの方が毎ポイントで得点する確率が高いからです。

このようにアンフォーストエラーは相手との勝負を左右する非常に重要なポイントです。

ところが、残念ながら、多くのテニスフリークはこの事をあまり重要視しません。
どうしても、ハイパフォーマンスのほうに興味を持ちます。

強いボールや速いボール、回転のかかったボールや、角度のついたボールなど。
スマートに「攻めるボールが打てれば良い」と考えてしまいがちです。

ですが、これは大きな勘違いです。

もちろん、攻撃力を上げる事はとても大切な事です。
ですが、それは、あくまでもアンフォーストエラーを無くす事と同時に進行させる必要があります。

攻めるボールだけを練習しても、アンフォーストエラーが減らないのであれば、アクセルとブレーキを同時に踏むような物です。
労力を無駄遣いするだけで前には進めないのです。

逆に攻めるボールは今のままでも、アンフォーストエラーを減らす事ができれば、テニスの力関係は突然変化します。

いかがですか?
アンフォーストエラーの重要性に興味をお持ちいただけたでしょうか。

もし、今までアンフォーストエラーを減らす事に興味が無かったのであれば、とても大きなチャンスです。
あなたのテニスは大きく進化する可能性があります。

ぜひ、アンフォーストエラーを減らす練習に取り組んでみてください。
必ず、ライバルとの力関係が変わるはずです。

参考にしていただければ幸いです。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

コメント

  1. sho より:

    こんにちは。
    アンフオーストエラーを減らすための具体的な練習方法をアドバイスいただければ、うれしいです!

    自分で考えると、次のようなものを思い浮かびますが…
    ・技術的には、ストロークで、張り切っても、アウトしないスピンをかける。
    ・相手に振られたボールを、相手コートの真ん中に返し続ける。
    ・試合形式で、とにかく、ミスをしない。相手に決められるのは、OK。

    • wp_feel より:

      こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      ところで、アンフォーストエラーの具体的練習方法ですが、練習方法はどんな物でも構いません。

      どんな練習であっても、その練習中にアンフォーストエラーをしない事が大切なのであって、エラーをしない練習と言う物は基本的には存在しません。
      例えば、ストロークにスピンをかけたり、コートの真ん中に返し続ける練習はリスクを冒さないと言う意味ではとても効果的ですが、アンフォーストエラーを無くすと言う事とは少し違います。

      いくらスピンをかけようとしても、また、コートの真ん中に打とうとしてもアンフォーストエラーが出る事はありますよね。
      ですから、アンフォーストエラーを減らす練習方法と言う物は存在しません。

      アンフォーストエラーを減らす為にはどんな練習であっても、常にボールへの集中力を高める事が必要です。
      アンフォーストエラーをしてしまう一番大きな原因はボール以外の物に意識が逸れる事です。
      逆にボールに集中出来ている時はアンフォーストエラーは激減します。

      その為にどんな練習をしている時でも、ボールだけに集中する事を癖付ける事
      これがアンフォーストエラーを減らす為の練習です。

      • sho より:

        アドレスありがとうございます。

        アンフォーストエラーは、「相手のショットによってミスをさせられた訳ではなく、自分に原因があるミスショットのこと。」つまり、凡ミスはもとより、相手からのチャンスボールを果敢にアタックしてミスした場合も含まれることを先日、知りました。

        防御もニュートラルも攻撃も、全ての自分のショットにおいて、アンフォーストエラーを減らす意識を持ちたいです!

        ところで、このボールをニュートラルで返すか、攻撃で返すか、迷う時があります。
        一番、多いのは、相手の深く、かなり高いロブボールを、同様のロブで返すか、グランドスマッシュで打ち込む(成功率約5割。成功すれば、ほぼエース)か、考える時間があるだけに、迷います。

        その時のポイントで、優先ならグランドスマッシュで、イーブンまたは劣勢なら、ロブを選択していますが、これも、グランドスマッシュをアンフォーストエラーしないように心掛けて、攻撃を増やすべきなのでしょうね…

        • wp_feel より:

          なるほど、お気持ちはわかります。
          ですが、「このボールをニュートラルで返すか、攻撃で返すか、迷う時があります。」この部分は頭で考えて判断する事ではありません。
          これを頭で考えて判断しているといつまでもアンフォーストエラーを減らす事はできません。
          何も考えないでただ、ボールに集中し、潜在意識に任せます。
          そうすれば、自動的にその状況で最適な判断をしてくれます。
          頭で判断しない、この感覚を掴む事こそがテニスの上達の秘訣です。

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