徳川家康の遺訓にテニスを学ぶ

テニスの上達の為に
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早速ですが、今日のテーマは「徳川家康に学ぶ」です。

世の中にはいわゆる「名言」と呼ばれる言葉があります。
故人や偉人が「人間の本質や心理、または事の通理など」を上手く表した言葉の事です。

心に響く名言には本質に近づく多くのヒントが隠されています。
もちろん、テニスのレベルアップに役立つヒントもたくさんあります。

ちなみに今日ご紹介したいのは徳川家康の遺訓です。
彼はこんな遺訓を残しています。

「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。」

解説するとこうなります。

「人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。
 不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。
 心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ。
 がまんすることが無事に長く安らかでいられる基礎で、「怒り」は敵と思いなさい。
 勝つことばかり知って、負けを知らないことは危険である。
 自分の行動について反省し、人の責任を攻めてはいけない。
 足りないほうが、やり過ぎてしまっているよりは優れている。」

ちなみに、この言葉、テニスにそのまま当てはめる事が出来ます。
私なりにテニスに置き換えるとこうなります。

「テニスの上達と言う物は、多くの悩みを背負って遠い道を行くような物です。
急いではいけません。
思い通りにならない時があるのも当然と考えれば、不満も生まれません。
多くを求めすぎている時には、初心者の時を思い出してみてください。
出来ない自分を許す事は、健康で楽しくテニスを続ける為の基本です。
焦りやいらいらはテニスの上達を阻害します。
成功ばかりを求めて、ミスを受け容れる事が出来なければ、結局、伸び悩む事になります。
結果を焦る自分を省みて、頑張っている身体を責めないようにしましょう。
心に少し遊びを持つ方が、張り詰めるよりは良い状態になりますよ。」

さて、いかがでしょう。
こうして見ると、テニスの上達も人生も同じように感じるのは私だけでしょうか。

焦って、一生懸命頑張っても、良い結果が出るわけではありません。
落ち着いて、遊び心を持って楽しんでいる時の方が、集中力が高まり、結局は新しい閃きが起こる物です。

ところが、テニスコートの現場では「しなければならない事」で溢れています。

「フォアハンドはこうして打つべき」
「トスはこうして上げるべき」
「この時はここに打つべき」
・・・・・・

このような身につけるべき、無数のアドバイスで溢れかえっています。

もちろん「そんなアドバイスは必要ない」と言っているわけではありません。
自分にエネルギーが有り余っている時はそれも良いでしょう。

ですが、努力しても、上手く出来ない事が続くと凹んで元気が無くなるのも自然な事です。
そんな時に、「しなければならない事」を詰め込む事は逆効果です。

テニス本来の楽しさを忘れ、かえって集中力を無くしてしまいます。

テニスが上達する一番の秘訣は「楽しむ事」です。
これに勝る物はありません。

楽しいからこそ、新しい事に挑戦できるのです。
どんな人でも、楽しさを見失ってしまうと、元気は急速に失います。

人には、どんなに分かりやすくて、正しい正論よりも、ただ、一言。
「心配しなくても、大丈夫だよ」
と一声かけてあげる方が元気が出る事がたくさんあります。

これはあなたのテニスも同じです。

テニスは「重荷を負うて遠き道を行くがごとし」です。
焦らず、進みましょう。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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