レベルアップを目指すなら背中を上手く使おう

テニスの上達の為に
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今日のテーマは「背中の使い方」です。
テニスの上達には背中の使い方がとても重要になります。

何故なら、お腹側の筋肉と背中側の筋肉を比べると圧倒的に背中側の筋肉の方が大きくて強いからです。
その為に、背中側の筋肉が使えるようになると、力まず、大きな力を発揮する事が出来ます。

これがテニスの上達に必要な理由です。

以前より、「腕は力を発揮する物ではなく、対象を感じる物」とお話ししていますが、これを実現するには背中をうまく使う事が不可欠になります。

では、どうすれば、背中を上手く利用する事が出来るか?

実は背中を使おうと意識しても、中々、使う事が出来ません。
それよりも、もっと簡単な方法があります。

それが肩甲骨の使い方です。

肩甲骨が上手く使えると腕と背中を繋ぐ事が出来ます。
この時、腕の力が使えなくなり、自然と背中の力が使える状態になります。

肩甲骨は人間の體の中で最も自由に動く骨ですが、上手く使えば、上半身を一体化させ、強い状態にする事が出来るんです。

この動きを利用する事で、背中を意識する事なく、自然と背中を使ってテニスする事が出来ます。

では、どうすれば、腕と背中を繋ぐ事が出来るか?

実は日常の生活でも、その動きを活用している事があります。
それは「雑巾を絞る」と言う動きです。

雑巾絞りが苦手な人は腕の力を使います。
ですが、上手な人は自然と背中を使っているんです。

ですから、疲れずにしっかりと絞る事が出来ます。
これとテニスの腕、肩甲骨の使い方は基本的に同じです。

まず、一番のポイントは雑巾を縦にして絞る事。
そして、両手の親指を内側に絞っていく。
こうすると、両方の手の、親指と人差し指の付け根の「Ⅴの部分」が縦に一本になります。

この時、肩甲骨は外に移動し、少し下に下がります。
この状態になれると肩甲骨が腕と背中を繋いでくれます。
そして、腕の力ではなく、背中の力で腕が動くようになります。

ぜひ、タオルを絞って、実際に体験してみてください。
タオルを横にして、絞る時と縦にして絞る時。
全く腕の疲れ方が違う事がすぐに分かると思います。

方法が良く分からない人はyoutubeなんかで「雑巾の絞り方」と検索してみてください。
たくさん動画が出てきます。

ちなみに、剣道で竹刀の持ち方を習う時にも「雑巾を絞るように持つ」と指導されます。
こうする事で、腕ではなく、背中で竹刀が振れるようになるからです。

腕の力で振っていては、素早く、正確に、強く竹刀を振る事が出来ません。
ですから、この握り方がとても重要になるわけです。

テニスも基本的には同じです。
この雑巾絞りと同じようにラケットを握り事が出来れば、自然と背中を使ってラケットを扱う事が出来ます。

そうすると、ラケットが暴れる事も無くなります。
安定して、動かす事が出来ますし、更に「大して力を入れていないのに、ボールが良く飛ぶ」と言う事が起こります。

逆にこの使い方が出来ていないと、ラケットはいつも腕の力でコントロールしようとします。
その為に、不安定で、自分のイメージ通りに移動させる事が出来ません。
更に、ボールとコンタクトした時に、相手のボールに負ける状態になります。

相手のボールに力が無い、緩いボールなら、これでも何とか、対応する事が出来なくはありません。
ですが、相手のボールの速度や威力が増すとこの状態では対処する事が出来なくなります。

これがレベルアップの停滞を招きます。

テニスボールは約60g、卵一つと同じぐらいの重さです。
ですが、相手から飛んで来ると、想像以上に大きなエネルギーを持っています。

更にラケットは約300g前後。
これを何回も振る事は物凄くエネルギーを必要とする事です。

ですから、體を上手く使えないと返球する事が難しくなります。
単純にラケットの振り方や打ち方等のフォームを練習しても、すぐに上達が止まるのはその為です。

人間の體は、骨を上手く操る事が出来ると、驚くほどの強さ、速さを発揮する事が出来ます。
逆に、骨の使い方が拙いと、いくら意識して頑張っても、大した力にはなりません。

今回ご紹介したのもその一例です。
ぜひ、一度「正しい雑巾の絞り方」を体験して、その感覚をテニスに活かしてみてください。

上手く利用出来れば、驚くほどの変化を感じていただけると思います。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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