骨を上手く扱わなければ、テニスの上達はない

テニスの上達の為に
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さて、早速ですが、今日のテーマは「ボールからの影響と骨の扱い」です。

テニスボールの重さは約60g
だいたい卵の1個分と同じ重さです。

そうして考えると大した重さとは感じませんよね。
ですが、相手から飛んできたボールとなると話は大きく変わってきます。

実は相手から飛んで来るボールは私達が想像している以上に大きなエネルギーを持っています。

その為に、インパクトの瞬間にはラケットに大きなエネルギーがかかります。
当然、このエネルギーは自分の手のひら、腕、體に伝わります。

ただ、伝わるだけなら良いのですが、受け方が拙いと、そのエネルギーによって、ラケット面は崩され、腕や體の状態も変えられてしまいます。
簡単に言えば「ラケットを含めた、全てが潰されてしまう」わけです。

こうなってしまうと、ボールを上手くコントロール出来ないのは容易に想像できると思います。
もちろん、相手のボールの質が高くなれば、更に強い影響を受ける事になります。

その影響はボールがコントロール出来ないだけではなく、故障や怪我の原因にもなりかねません。

この事が分かると、テニスをレベルアップさせるには、相手のボールから影響を受けない「強さ」が必要になる事が分かります。

ところが、「強さ」に関しては案外、軽視されています。
どうしても「動き」や「速さ」に意識が行きがちです。

その為に、見た目の振り方や、スイングの勢いやスピードを練習するケースがほとんどです。
ですが、これでは、すぐに伸び悩みがやって来ます。

いくら、見た目が綺麗で、ビュンビュン振り回しても、ボールに当たった瞬間に崩されていては、イメージ通りボールを操る事は不可能だからです。

着実にレベルアップするには、相手のボールに負けない「強さ」を練習する必要があります。
この「強さ」が増した分、レベルアップする事になりますし、逆にそれが止まれば、レベルアップも止まると言って良いでしょう。

では、どうすれば「強さ」をレベルアップさせる事が出来るのか?

ここで必要になるのが、骨の繋がりです。

「強さ」と聞くと「筋力」をイメージされる方が少なくないと思いますが、それは勘違いです。
そもそも、筋肉は「強さ」の為に存在しているわけではありません。
筋肉は骨を動かす為の物です。

ですから、筋肉に頼り、力を入れて、ボールに負けないようにしても、それは「力み」にしかなりません。

そうではなく、強さの為に最も重要なのは骨です。
骨を適切な場所に位置してやるだけで良いのです。

骨を適切に位置するだけなら、大して筋力は必要ありません。
ですが、これだけで、人間の體は非常に強い状態になります。

「テニスでは軸が大切」と言われるのもその一つです。

ところが、骨が適切に繋がっていないと、それぞれの部位で分断され、一体化しなくなります。
こうなると、ボールのエネルギーに簡単に潰されてしまうと言うわけです。

では、どうすれば骨を適切に繋ぐ事が出来るか?

もちろん、骨の構造にも法則があります。
その法則に従って、使ってやれば、體は強さを増します。
となれば、当然、その法則が知りたくなると思います。

ですが、その前にもっと大切な事があります。
それは、骨の存在を感じる事です。

そもそも、自分の骨の存在が曖昧では、骨を操る事は不可能です。

「どこにその骨があるか?分からない」
こんな状態でその骨を操る事は出来ません。

ですから、まず、骨を操る前に、自分の骨の存在を明確に感じる事が出来るようになる事がとても重要になります。

例えば、ただ何もせず、リラックスし、立ってみてください。
さて、この時、あなたの骨はどうなっているでしょう?

首の骨は?
胸の骨は?
腰の骨は?
骨盤は?
足の骨は?

「それぞれの骨はどんな状態になっているか?」
感じる事が出来るでしょうか?

こうして、感じてみると、自分の骨の存在が曖昧である事が分かると思います。
この状態では骨を適切に繋ぐ事は非常に難しいです。

分からない物を操る事は出来ないからです。

まずは、自分の骨の存在に注目してみてください。
日常生活のあらゆる場面で、ちょっと意識して骨を感じてみてください。

そうする事で、骨への感度が上がります。
そして、だんだん、骨の存在が明確になっていきます。

それと同時に、骨の繋がりが良い時と悪い時も自然と分かるようになります。
この感覚がテニスに大きな差を作ります。

テニスのプレー中も、自然と骨を繋いでプレーするようになるからです。

もちろん、一朝一夕で分かる物ではありませんが、軽い気持ちで取り組んでみてください。
テニスだけではなく、日常生活のあらゆる場面で體を扱う事が上手になっていきます。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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