こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。
今日のテーマは「腕がスイングされる理由」
これについてお話ししていきます。
当たり前の事ですが、テニスは腕をスイングしないとボールを打てません。
その為に、腕のスイングは非常に重要なポイントです。
そこで、今日は「腕のスイング」についてお話しして行きます。
では、まず、そもそも、腕はどのように動くのか?
この根本的な事を解説していきます。
これを「知っているか?知らないか?」で非常に大きな違いが出ます。
では、まず、最初の確認です。
腕の始まりはどこでしょう?
腕はどこから付いていますか?
ちょっと、考えてみてください。
多くの方は「腕は肩の部分から始まっている」と思っています。
でも、実はこれ、勘違いです。
確かに、いわゆる「二の腕」と呼ばれる部分の上腕骨は肩のあたり(肩甲骨)に接しています。
ですが、それだけではなく、上方には鎖骨の始まりがあります。
そして、鎖骨は喉の下の胸鎖関節と呼ばれる胸の上部と繋がっています。
この事から、実は腕の始まりは肩ではなく、胸だと言う事が分かります。
腕を構造通りに使うには、まず、この勘違いを解く必要があります。
腕を肩からスイングしようとする人。
腕を胸からスイングしようとする人。
このイメージの違いは非常に大きいです。
スイングの質の全てに影響が出ます。
「腕は肩ではなく、胸から始まっている」
まず、この事を覚えておいてください。
では、次に腕がスイングされる理由です。
腕を構造通りにスイングする為には、腕の始まりから動かす必要があります。
では、腕の始まりはどこか?
それは胸です。
つまり「腕は胸から動かされる」
これが腕を構造通りに使うポイントです。
では、具体的に腕を胸から動かすにはどうすれば良いのか?
まず、胸を大きく開いてみてください。
そうすると、腕は自然と外に開きたくなると思います。
映画「タイタニック」に出て来る有名なポーズに似た動きです(笑)
次に逆に胸骨を背中側に移動させ、胸を閉じてみてください。
そうすると、今度は腕は自然と閉じる動きをしたくなると思います。
つまり、胸骨を前に出すと、腕は開き、胸骨を後ろに下げると腕は閉じる。
これが構造通りの腕の動きです。
さて、ここまで分かると「テニスのスイングは本来、どうすれば良いのか?」が分かります。
テニスのスイングは「胸骨を前後に動かす動きをきっかけに腕を開いたり、閉じたりする」
これが本来の構造通りのスイングです。
ちなみに、この動きが最もよく分かるプレーヤーがフェデラーです。
フェデラーのフォアハンドストロークを見るとインパクト直前で、胸が大きく開かれた動きが見られます。
彼は、胸を上手く使い、それによって腕が自然に加速する事でボールを打っています。
彼が動きに、力みが全く見られないにもかかわらず、驚異的な威力のボールを打っている理由の一つです。
ちなみに、この動きは難しい動きではありません。
むしろ、自然な動きなので、誰でも簡単に出来る動きです。
ぜひ、ご自身のテニスに上手く取り入れて欲しいと思います。
ちなみにお勧めできない動きは、肘を身体に引き寄せる動きで腕を動かす方法。
この動きは一見、腕に力が入るように思うかもしれませんが、実は腕で振っている為に、腕への負担が非常に大きいです。
パワー、スピードが出ないだけではなく、テニスエルボーなどの原因にもなります。
もし、そうなっている方は、出来るだけ早く「胸から腕を使う」動きにシフトしてほしいと思います。
動きの質が変わります。
本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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