今日は、先日、東京での合宿に参加していただいた方から感想をいただきましたのでご紹介したいと思います。
彼はこの合宿のためにわざわざ香港から一時帰国していただいたんです。
本当に感謝、感謝です。
では、彼の感想です。
「合宿中は大変お世話になりました。
有意義な時間を過ごすことができ大変満足しております。
恥ずかしながらオンコートで行ったボールを上から掴み取る練習は合宿中全くできませんでした。
あまりに悔しくて香港に戻った後、娘と練習して私は連続して12回、16歳の娘は42回の記録更新中です。
これができるようになって集中という感覚がわかってきましたし、「あー昔若い頃この感覚でボール打ってたような気がする」
となんか甦ってくるものがありました。
今思い返せば、自分が若い現役の頃は練習量でこの集中力を培ってきてたように思います。
私はコーチングとは別に自分でプレイしたり試合に出たりするのも好きなのですが、実はコーチングを始めてから
自分のテニスがどんどん下手になっていく現実がありました。
当初それは練習不足、トレーニング不足と認識してましたが、戸村コーチの集中力と出会ってから、実はコーチングすることによって自分自身がセルフトークするプレイヤーに変貌している事に気がついたのです。
だから昔からよく言いますが「コーチをするとテニスは下手になるよ」なるほど!!って。
納得したのです。
今後も戸村コーチからの情報がとても貴重なものと考えておりますので、引き続きご指導いただければと思います。
また時間が合えば日本の合宿にも参加したいと考えております。
そして近い将来、戸村コーチに香港に来てもらえる事を熱望しております。是非前向きにご検討ください。
宜しくお願いします。
ありがとうございました。」
さて、いかがでしょう?
実は彼の感想と私も全く同じ事を感じた時期がありました。
生徒達のプレーを見る事で、そのプレーを分析する癖がついてしまったんです。
分析=セルフトークです。
その為に全くボールに集中できていない。
それが結果的にテニスの調子を崩していくわけです。
こうなると、彼も言っていますが、それまで出来ていた事ができなくなります。
こうして考えてみるとテニスの調子や上達が非常に微妙な事がお分かりいただけると思います。
よく「スランプ」という言葉が使われますよね。
これなど、そのほとんど全てがボールへの集中力が下がった事が原因です。
もちろん、伸び悩みも同じ。
いつもお話しますが大切な事は「状態」なんです。
状態は基本的に変化するものです。
上達する人達がしていることは「上達する状態」に調節する事です。
逆に言えば、その状態になればすぐに結果が出てくると言う事でもあるんです。
だから私は「上達に時間は関係が無い」と言い切るわけです。
実際にこの「状態」を体験していただいた方はこの事は納得していただけるでしょう。
でも、残念ながらこの「状態」を体験していただいていない方には
「上達が時間と関係がない」と言うことは信じられないかもしれませんね。
確かに「10分もあればテニスは上達するよ」
なんて言われても、怪しいだけですよね。
みんなとってもがんばっているわけですから。
でも、ボールに集中している「状態」になれば、「なぜだか出来る」ようになるんです。
この「なぜだか」がポイントなんですけどね(笑)
ここで理由を探す人は残念ながらその世界に入れません。
なぜなら「分析している=セルフトーク」だから。
人間って本当に不思議です。
神様はどうして、こんなに微妙なメカニズムを人間に授けたんでしょうね??
こんな事を考えると超ややこしくなるんですけどね(笑)
本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
写真提供:小林一仁(zonephotography)
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