今日のテーマは「検証」です。
テニスは検証がとても大事です。
ちなみに検証とは簡単に言えば「事実を確かめること」です。
世の中には「間違った常識」と言う物が存在します。
みんなが「そうだ」と思っている事が実際には間違っているという事が多々あるわけです。
テニスにもこのような間違った常識がたくさんあります。
この間違った常識にハマってしまうととても厄介です。
努力は空回りし、時間ばかりが過ぎていきます。
では、間違った常識にハマらない為にはどうするか?
ここで必要なのが検証です。
自分自身で事実を確かめる事がとても重要になります。
少し、意地悪に聞こえるかもしれませんが、テニスコーチの言う事をそのまま信じないでください。
もちろん、私が言う事も同じです。
ただ、だからと言って「疑って、否定してください」と言っているわけではないんですよ。
「ご自身で検証してください」と言う事です。
あるアドバイスは本当にそうなのか?
それを実際に試して「事実かどうかを調べてみる」と言う事です。
例えば。
「ボレーは振ってはいけない」
非常に良く言われるアドバイスです。
ですが、これをこのまま、信じて練習しないでください。
ご自身で検証してみてください。
いろんな発見があるはずです。
ちなみに「振ってはいけない」は非常に曖昧で客観性がありません。
全く振らなければ、ボールを打つ事は出来なくなってしまいます。
では、どこまで振って、どこからは振ってはいけないのか?
人によって、全く違う感覚になるはずです。
ですから、実際に自分で検証してみるわけです。
振らないとどうなるか?
振るとどうなるか?
小さく振るとどうなるか?
もっと小さく振るとどうなるか?
大きく振るとどうなるか?
もっと大きく振るとどうなるか?
・・・・・
色々検証してみるわけです。
そうすると必ず、いろんな発見があります。
それら全てが事実です。
そうしているうちに自分にとっての「やり易さ」に気づきます。
この過程が練習です。
その結果「やっぱり振ってはいけないな」となるかもしれません。
ですが、「いやいや、少し振ったほうが上手く打てる」となるかもしれません。
いずれにしても、自分に適した感覚を見つける事が出来ます。
ところが、「振ってはいけない」を闇雲に信じて練習しても、この感覚を見つける事が出来ません。
一般的には色んな検証をし、練習する事は「遠回りだ。コツを習った方が早く上達できる」と思うかもしれません。
ですが、それは勘違いです。
実はコツだけを身につけようとするばするほど、とても遠回りします。
自らが検証し、体験した結果、気づいた物が本当のコツです。
つまり、検証は自分でコツを見つける為の入り口とも言えるわけです。
「急がば回れ」ではありませんが、一見遠回りに思うような事が「実は一番早い」と言う事は多々あります。
テニスの検証も同じです。
アドバイスをそのまま実行するのではなく、自分なりに検証してみてください。
それが一番の早道です。
練習でいろんな発見があると、とても楽しいですよ。
本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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