フォームを覚えるだけではテニスは上手くなれない

こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。

さて、早速ですが、今日のテーマです。
今日は「フォームを覚えるだけではテニスは上手くなれない」
こんなテーマでお話しします。

テニスの練習と言えば「まず、グリップや正しいフォームを覚える事。これが必要」
こんな風に考える方は多いと思います。

ですが、実はこの考えはとても危険です。
なぜなら、グリップやフォームを覚えるだけでは中々上達できないからです。

もちろん、グリップやフォームが大切である事は間違いありません。
ですが、それ以上に大切な事があるのです。
ここをすっ飛ばしていると、努力は空回りします。

では、グリップやフォーム以上に大切な事は何か？
その一つが「感度」です。
感度とは、事実を詳細に、そして、正確に認識する力です。

例えば。
食事をする時の味覚の感度をイメージしてみください。

その料理にはどんな調味料、食材が使われているのか？
感度の高い人なら、ほんの少ししか、使われていない、いわゆる「隠し味」だって、見抜いてしまいます。
ですが、味覚の感度が磨かれていない人にはそれは難しいです。

では、味覚の感度が磨かれている人と、そうでない人。
料理を作った時にどちらが美味しい料理を作る可能性が高いか？
これは当然、前者です。

味覚が磨かれていない人が、ただ、作り方を覚えたからと言って、美味しい料理が作れるわけではありません。

基本的にはテニスも同じです。
グリップやフォームを覚える前に、まず、感度を磨く必要があります。
感度を磨く過程で、必要な動きは無意識のうちに覚えてしまいます。

例えば、私は生徒さんによくこんな質問をします。
「今、どれぐらいの高さでボールを打ちましたか？」
「今、ラケットのどこにボールが当たりましたか？」

これらの質問に正確に答えてくれる方は多くはありません。
事実を正確に認識できていない方が非常に多いです。
これは感度が甘いからです。

もちろん、感度が甘い事が「悪い」「ダメ」「間違い」と言っている訳ではありません。
誰もがここから始まります。
ボールに集中し、今、起こっている事実を正確に認識できるよう練習を繰り返します。
すると、段々と今、起こった出来事を正確に認識できるようになります。
つまり、感度が上がったわけです。

こうなると、テニスは自然と上達します。
もちろん、グリップやフォームも自然と覚えてしまいます。

ですが、逆の事は起こりません。
グリップやフォームを覚えようとしても「感度は上がらない」と言う事です。
むしろ、覚えようとすれば、するほど感度は下がります。
覚える事を意識する為に、受信能力が低下するからです。

同じ話の繰り返しになりますが、テニスはグリップやフォームを覚えるだけでは上達しません。
それ以上に感度が重要です。
ここを徹底的に磨いてください。

テニスは自動的に上達します。
下記の動画でその辺りの詳細を解説しています。
良かったら、こちらも参考にしてみてください。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。