舌位とは?
今回のテーマは「舌位」です。
舌位とは言葉の通り、舌の位置の事です。
実は舌の位置と身体の状態は非常に密接に結びついています。
舌の位置にも正しい位置があり、その位置が悪いと身体は本来の状態を保てなくなります。
例えば、舌の位置が悪いと歯並びにも大きな悪影響を及ぼし、出っ歯になったり、受け口になったり、また、歯並びがバラバラになったりします。
また、それ以外にも下記のような影響があると言われています。
・口呼吸になる
・顔がたるむ
・骨格がゆがむ
・発音が悪くなる
・眠りの質が下がる
・集中力が下がる
舌位と姿勢
舌位は上記のように様々な影響がありますが、中でも姿勢との関係は特に強く、正しい姿勢の為には舌が正しい位置に収まっていなければいけません。
舌には「頭を支え、頭や首を正しい位置で固定する役割」があるからです。
舌の位置が正しい位置に収まっていると頭や首は特に意識しなくても自然と安定します。
さらにお腹も緩むことなく、適切な緊張を保ち、無理のない姿勢を保つ事ができます。
ところが、舌の位置が崩れると、頭や首を適切な位置に保つ事ができなくなります。
にも関わらず、その姿勢を保つ為には、筋肉を緊張させる必要が出てきます。
ただ、実際に常にこの状態を保つ事は非常に難しく、気を抜けば、すぐに姿勢が崩れます。
また、それだけではなく、首回り、肩、背中の筋肉が常に緊張している事になるので、とても疲れやすく、首回りや肩周りのこりの原因にもなります。
舌位とテニス
先ほどもご紹介したように舌位と姿勢は大きく関係していますが、この事から、テニスをしている時の舌の位置がとても大切な事がわかると思います。
もし、あなたがテニスをしている時に舌の位置が悪ければ、それだけで、「頭の位置や首の位置が狂い、バランスを崩している可能性が高い」と言う事です。
テニスは繊細な感覚を必要とするスポーツです。
ボールとのタイミングが少しでもズレればボールは正確にヒットする事ができません。
自分の身体の感覚に少しでもギャップがあれば、イメージ通りにヒットする事ができません。
その為に、身体のバランスはとても大切です。
身体のバランスが取れていないと様々なところに微妙なズレが起こるからです。
自分では「しっかりと打てそうだ」と感じているのに実際に打つと「微妙にズレて上手く打てない」
こんな場合は自分でも気が付かないうちに、何らかのバランスが崩れている事が原因である場合が多いです。
実は舌位もその一つ。
舌の位置が正しく収まっていない為に
「身体のバランスが微妙に崩れている」
「それが原因で身体がイメージ通りの本来の動きをしてくれない」
こんな事が起こっている可能性が考えられます。
そこで今回はあなたの舌位をチェックしてみて欲しいのです。
もし、あなたの舌の位置に問題があるとしたら、舌の位置を正しく収めるだけでもっと気持ち良くボールが打てるかもしれません。
正しい舌の位置
では、一体正しい舌の位置はどこなのか?
次は正しい舌の位置についてお話しします。
まず、舌の上下の位置ですが何もしていない時の舌は上あごにくっついているのが正しい位置です。
どこにも当たらずに浮いていたり、歯と歯の間にあったりするのは舌の筋肉が弱っているのが原因です。
舌は上あごに当たっている状態が正しい位置です。
次に、舌先の位置ですが、まず、舌先が前歯に当たっているのはNGです。
(上下どちらの歯でもダメです)。
正しい位置は上の前歯から少し後ろにあるくぼみの部分です。
上の前歯に触れた状態から少しずつ、奥に滑らしてきてください。
歯に触れなくなったあたりに少し奥まったくぼみがあるはずです。
舌先の正しい位置はこのくぼみの位置です。
舌位の発見
さて、正しい舌の位置はお分かりいただけたと思います。
では、実際にあなたがテニスをする時に舌の位置はどうなっているのでしょう?
次回、練習する時に、一度チェックしてみてください。
フォアハンドストロークをする時は舌はどうなっていますか?
バックハンドストロークとする時は?
ボレーをする時は?
サーブをする時は?
スマッシュをする時は?
それぞれ、チェックするときっと面白い事を発見すると思います。
そして、自分の舌がどんな状態かが分かったら、舌を正しい位置に収めてショットしてみてください。
きっと、今までと違う感覚でボールが打てるはずです。
ぜひ、試してみてくださいね。
本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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