長期間、テニスから離れていた人が久しぶりに復帰する時の注意

テニスの上達の為に
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新型コロナの影響が長く練習が出来ない状態が続いていた方も多いと思います。

今日はそんな方が練習に復帰する時の注意についてお話したいと思います。
これは怪我などで長期離脱していた時から復帰するのも同じです。

長期離脱から久しぶりにテニスに復帰する時のポイント

久しぶりにテニスに復帰する時のポイントは大きく3つです。

1.ボールへの集中力を上げる

まず、必要な事はボールへの集中力を高める事です。
長く練習から離れると、不安になる方が多いです。

もう、テニスを忘れちゃったんじゃないか・・・

と思ってしまうからです。

ですが、脳は一度記憶した情報を消す事はありません。
つまり、フォームや打ち方を忘れる事はありません。

ちなみに自転車には、何年も乗らなくても、問題なく乗れます。
基本的にはこれと同じですね。

ですが、不安になってボールへの集中力が下がると話は変わります。

脳の中では、「ボールへの集中」とフォームや打ち方、ボールとのタイミングなど「テニスのパフォーマンスに必要な物」」が紐づけられています。
その為に、ボールへの集中力が下がってしまうとこれらを忘れてしまったような状態になります。

ところが、本当は忘れてしまったわけではありません。
テニスの記憶が片付けられた部屋の鍵が閉まってして、開けれない状態になっているのです。

ボールへの集中力が高まるとこの部屋は自然と開ける事が出来ます。

つまり、ボールへの集中力が上がると自動的に「テニスに必要な感覚が引き出される」と言うわけです。

ところが、長期間、練習から離れるとどうしても、不安になります。
そして、フォームや結果などの雑念で頭の中がいっぱいになります。

こうなると泥沼にハマります。

どうやって打っていたんだろ??
打ち方が分からない・・・

となってしまいます。

この泥沼にハマらない為には、久しぶりの練習の最初からボールに集中する事です。

2.以前のパフォーマンスと比較しない

先ほどもお話したように、テニスの記憶自体は脳から消える事はありません。
ただ、フィットネスの状態は話が別です。
簡単に言えば、身体がなまった状態で以前と同じパフォーマンスを発揮する事は難しいです。
これは仕方がない事です。

この事を受け容れ、以前のパフォーマンスと比較しないようにします。
パフォーマンスのレベルを比較するとボールへの集中力が著しく低下します。

これが余計にテニスのパフォーマンスを低下させます。

3.テニスを楽しむ

最後のポイントはテニスを楽しむ事です。
これが最も大切な事かもしれません。

結果に拘らず、楽しむ事はボールへの集中力を高め、好循環を作ります。
逆に難しく考えると本当に難しくなってしまいます。

怪我で長期離脱した方が復帰する時には大きく二つに分かれます。
一つは「テニスが出来るだけで幸せ」と感じるケース
もう一つは「以前と同じようなテニスをしたい」と思うケース

前者は自然とテニスを楽しむ事が出来ますが、後者はそれが難しくなります。
どうしても以前のパフォーマンスとの比較が生まれるからです。

もちろん、上手く復帰できるのは前者です。
後者の場合は雑念によって、ボールへの集中力が下がります。
場合によっては、ボールへの集中感覚を取り戻せず、調子は下がったままになる可能性があります。

まとめ

長期間、テニスから離れるとどうしても不安になりがちです。
ですが、脳はその記憶を消す事はありません。
「記憶されているけれど、引き出す事が出来ない」
こうなる可能性はあります。

それを避けるためにはテニスを楽しみ、ボールへの集中力を高める事です。
とてもシンプルな事ですが、これが最も効果的な復帰の方法です。

確かに久しぶりのテニスの調子は良くないかもしれません。
ですが、冷静に考えると「テニスができるだけでも、幸せな事」です。

結果はさておき、久しぶりのテニスを精一杯楽しみましょう。

コメント

  1. 新井 文博 (ではなく、とーちゃん) より:

    ご無沙汰してます、とーちゃんです。
    ここ、埼玉でも、やっと来週からテニス再開です。
    一番、気を付けることは怪我ではないでしょうか?
    でも、プレー中に気を付けることはできません。すぐに夢中になりますから、とーちゃんでなくても(^^;;;。
    しっかりと準備(体をほぐして、ストレッチなど)し、これだけ準備した、という気持ちがあれば、安心感に繋がり、ひいては怪我を防止できるかと思います。
    いつぞや、戸村コーチも、ライオンは狩りをする前に準備体操するか?ということをおっしゃったことがありますが、猫でも『伸び』をします。ネコ科のライオンも、伸びをすると思います。とーちゃん自身は、『それなりの』準備体操は必要と考えます。
    とーちゃんの場合は、ブラッド・ギルバートの『ウイニング・アグリー』に載っていた、コート半分をいろいろなステップで2周するくらいのアップは最低限、必要かと。これ、宣伝のテロップによくある、『個人差があります』を入れて下さい(^^;;;。
    やはり、個人個人、自分なりに考えて、自分に合った調整法を確立するのが賢明であり、自分のためになるのではないかと…。
    今回の10万円と、数少ない有給は、大阪地区への遠征でどかんと使うつもりです(^^V。その節は、よろしくお願い申し上げます。
    では、また。

    • wp_feel より:

      こんにちは。
      お久しぶりです、お元気ですか?

      なるほど、確かに怪我をしない事は大切な事ですね。
      でも、だからと言って、準備運動をすると怪我予防になるわけじゃないんです。
      これは私の35年に以上レッスンをしている経験上確実に言えます。
      準備運動をしている人が怪我が少ないわけじゃないんです。
      むしろ、「しっかりと準備運動をしたのに怪我をした」と言う方が多いです。

      特にストレッチはおすすめしません。
      かえって、筋肉は硬くなり、怪我の確率は増えます。
      それよりもお勧めなのはボールに集中して、ゆっくりとプレーを始める事です。
      もちろん、急にハードなプレーをすれば、怪我の確率は増えますが、のらりくらりとゆっくりプレーする事です。
      これで身体をほぐしていきます。
      まぇ、言えば、これが猫たちの伸びのような物かもしれませんね。

      いずれにしても、静的なストレッチはお勧めしません。
      最近は少し、そのあたりの認識が広がりつつあります。
      一度ストレッチのデメリットを調べてみてください。
      色々、出てきますので。
      https://www.excite.co.jp/news/article/Rocketnews24_314047/

      ところで、大阪遠征実現しそうですか(笑)
      楽しみにお待ちしていますね。

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