テニスの苦手意識

テニスの上達の為に
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今日のテーマは「苦手意識と許容範囲」です。
苦手意識はボールへの集中を妨げ、テニスの上達を邪魔します。
また、苦手意識を持っているとどうしても過剰に緊張します。

例えば、もし、バックハンドに苦手意識を持っていると、バック側にボールが飛んでくると、その時点で緊張が始まります。
そして、頭の中はネガティブなイメージでいっぱいになり、ボールに集中できなくなります。

そんな状態では良い結果を期待する事などできません。
当然、ミスの確率も上がります。

苦手意識の一番の問題は実際にはまだ、ボールを打っていないにも関わらず、頭の中がネガティブなイメージに占領されてしまう事です。
それが、集中力を下げ、必要以上の緊張を生み出します。

また、この状態はそのショットをミスするだけではなく、新しい情報を蓄積する事ができません。
その為に、練習を繰り返しても上達に結びつかないのです。

このような厄介な苦手意識を「できれば何とかしたい」と思っている方も少なくないと思います。
そこで、今回は苦手意識を無くす第一ステップについてお話ししたいと思います。

「苦手意識を何とかしたい」と考えるとほとんどの人は、良い結果を出そうと頑張って練習します。
良い結果が出れば、また、それを続けて、身に付けば、苦手が得意に変わると無意識のうちに思ってしまうんですね。

ですが、残念ながら、この方法はかなり難しいです。
苦手意識のサイクルに入ると、ボールへの集中力が著しく低下します。
この状態ではいくら頑張っても、良い結果は出ないのです。

つまり「良い結果が出れば」の最初の良い結果が中々出ないわけです。
その為に、閉回路にはまり込んでしまいます。

では、どうすれば、苦手意識の枠から抜け出す事ができるのか?

苦手意識を持っている人のほとんどは得意なショットと比較して苦手なショットを見てしまいます。

例えば、フォアハンドが得意で、フォアなら安定して50回ラリーが出来るとしましょう。
ところがバックだと15回しか続きません。

この時に50回と15回を単純に比べてしまうと「15回でミスをするバックは苦手だ」となるわけですね。
実は苦手意識の始まりはこんなケースがとても多いのです。

では、少し考え方を変えてみましょう。
もし、フォアハンドを全く使わないで、バックだけを見た場合。

テニスを始めた時はバックハンドは一体どれぐらい続ける事ができたでしょう。
多分、15回も続ける事が出来なかったと思います。
場合によっては、3回と続かなかったかもしれません。

その状態を比べたら15回はもの凄く大きく成長していると思いませんか?
5倍も成長しているわけですから。

5倍も成長している物が苦手な事なのでしょうか?
そうは思えませんよね。

ではどうして、苦手だと感じているのか?
答えはフォアハンドが50回も続くからです。

確かに50回と15回を比べると大きな差です。
ですが、3回と15回もとても大きな差です。

にも関わらず、苦手意識を持ってしまうのです。

つまり、苦手意識はそれ以外の物と比べてしまうから発生する場合が非常に多いのです。
まずは、これを止める事です。

他と比べるのを止めて、純粋にそれだけを見てやるのです。
そうすると成長の度合いが正しく見えるはずです。

そして、もう一つ大切な事があります。
それが「許容範囲」です。

苦手な事は往々にして許容範囲が狭くなっています。
得意な事と比べてしまっている為に知らないうちに、同じレベルを求めるからです。
ですが、これでは益々苦手意識が膨らむばかりです。

これを止めてしまいましょう。
そして、許容範囲をできるだけ広げてやりましょう。

例えば。
ラケットの真ん中に当たらないなら、多少外れても許容範囲だと認めてあげましょう。
狙った位置から3mずれるのなら、それも許容範囲だと認めてあげましょう。
15回しか続かないなら15回でミスする事を許容範囲だと認めてあげましょう。

このように許容範囲を広げてやれば、心が軽くなると思います。
そうすると次に何が起こるか?

実はボールへの集中力が高まり始めます。
すると次は何が起こるか?

今まで感じる事が出来なかった感覚を感じ始めます。
すると次は何が起こるか?

「なぜだか、よく分からないけど、上手く出来る!」
と言う事が起こり始めます。

これを繰り返す事で、「気が付いたら苦手意識が消えていた」となる可能性が高まります。
許容範囲を広げると、「甘くなって上達しないのではないか?」と思うかもしれませんが、安心してください。

集中力が高まった状態で練習すると嫌でも脳は新しい情報を蓄積し、自動的に上達するように私達の身体はできています。
ですから、まずは心の錘を外して心を軽くしてやる事です。

そうすれば、結果が変わり始めます。
結果が変われば、自然と苦手意識は消えていきます。

その為には「許容範囲を広げる」事はとても効果的な方法なのです。
ぜひ、一度試してみて欲しいと思います。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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