テニスに必要な「良いボール」とは?

テクニック解説
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今日のテーマは「良いボール」
テニスを練習している時にはみんな「良いボール」が打てるように練習していると思います。

あなたもそうではありませんか?
「もっと良いボールを打ちたいな~」

こんな事考える事があると思います。
そこで、一つ質問なんですが、良いボールってどんなボールですか?

この事についてちょっと考えてみてください。

「良いボール」を打てるようになる為に練習しているんですよね。
となれば、良いボールの定義が明確でないと練習の効率が悪くなりませんか?
また、もし、良いボールの定義が間違っていたら?
これはその練習が意味がない事になります。

さて、それでは「良いボール」とは?
・・・・・・

いろんな意見や考え方があると思います。
答えは一つではないかもしれません。

ですが、あえて、私の思う「良いボール」について紹介してみたいと思います。
良かったら参考にしてみてください。

実はテニスの良いボールには二つの種類があります。
一つは「物理的に相手にプレッシャーを与えるボール」です。

例えば、速いボール、強い回転がかかっているボール、遠いボール・・・・
このようなボールは物理的に相手に与える影響が大きいので返球するのが難しくなります。

確かにこれも「良いボール」の一つです。
ですが、これとは別に実はもう一つ、「良いボール」が存在するのです。

それは、「相手の意識の裏側に打つボール」です。
例えば。
「相手が右を意識していたら左に打つ」
「相手が上を意識していたら下に打つ」
「相手が速いボールを意識していたら遅いボールを打つ」
・・・・

このようなボールも非常に返球が難しくなります。
ダブルスをしていると自分のすぐ横を通っているのに「身体が固まって取れない」
こんな経験はありませんか?

これは相手に自分の意識の裏側に打たれているんですね。

いかがでしょう?
テニスの「良いボール」にはこの二つの種類のボールがあるのはなんとなくお分かりいただけましたか?

ちなみにこの二つのボールは全く次元が違うので、どちらも必要になります。
この二つのボールを上手くバランスよく使いこなす事でリスクなく相手からポイントが取れるようになります。。

ただ、現実には後者の練習をしている人は非常に少ないんですね。
物理的に相手にプレッシャーを与えるボールばかりを練習している人が非常に多いです。

でも実際の試合では後者のボールのほうが有効な場合が多いんです。
と言うのは後者のボールは自分が負うリスクが非常に少ないからです。

先ほどもお話しましたが、意識の裏側に打つボールは相手のすぐ横であっても相手は非常に返球しにくいのです。
ところが物理的にプレッシャーをかけるボールはそうではありません。

自分にもリスクがあるんですね。
例えば、強い回転をかける必要があります。
速いボールを打つ必要があります。
また、コートの端を狙う必要があります。

いかがでしょう?
このようなボールは決まれば非常にカッコ良いんですが、自分にもリスクがありますよね。
その分、ミスが増える可能性があるんです。

ところが、意識の裏側を突く事ができれば?

特に速いボールでなくても良いです。
特に回転がかかってなくても良いです。
特にコートの端でなくても良いです。

こうして考えると意識の裏側を突くボールは自分にリスクがなく、相手に与える影響が大きいと言う事がお分かりいただけると思います。

試合に強い人はこのボールを上手く使います。
その為に、自分にはミスが少なく、相手のミスを誘ってポイントを重ねていくわけですね。

あなたにもぜひ、このボールを練習してほしいんです。
そうすれば、今とは違う一段階上のレベルの相手に勝てるようになります。

では、どうすればこのようなボールが打てるようになるか?
実はやる事はとても単純なんです。

まず、「相手の意識の裏側を突ければ、相手は返球しにくい」
この事をしっかりと理解してください。

そして、こんなボールを打つ事に興味を持ってください。
そうすれば、今までとは違う物を感じるようになります。

このようなボールが打てない一番の理由は「物理的にプレッシャーをかけるボール」にばかり興味を持っている事なんです。

例えば、ラケットの使い方や身体の使い方、回転をかける理想のフォーム・・・・・
このような物ばかりに興味を持っていると相手の意識に関する情報をキャッチする事はできません。

人間の脳は自分が興味を持った情報だけをキャッチするように出来ています。
ですから、相手の意識の裏側に興味を持つようになると自然とその為の情報をキャッチするようになるんですね。

「とにかくまず興味を持つ事」
これがまず、一番最初に必要な事なんです。

最初はよく分からなくても、だんだん、何となくこの感覚がわかってきます。
そうすれば、試合の内容は自然と変わってきます。

分かったような分からないような抽象的な話に聞こえるかもしれませんが、ぜひ、チャレンジしてみてください(・∀・)b

きっとあなたのテニスの役に立つと思います。

以上が本日のお話です。
良かったら参考にしてみてください。

いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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