今回のテーマは「学び」です。
上達する事は新しい事を学び続ける事です。
知らない事や気がつかなかった事などを学び続ける事です。
上達が止まっている時は新しい学びが無い時なんですね。
新しい情報や発見、気づき、このような物が無いと現状は変わりません。
テニスを始めた初心者の頃はぐっと上達する時期があります。
それは、新しい発見や気づきの連続だからです。
当然の事ですが、テニスが初めての時は知らない事だらけです。
ですから、どんな事を練習しても身になります。
ところが、ある時期になると「自分」が出始めます。
自分が「知っている事」や「身につけた事」、「出来る事」
このような物を使って何とかしようとする時期があります。
つまり、「自分」の中だけで何とかしようとするわけですね。
残念な事ですが、この時期には新しい発見はありません。
その結果、上達は止まります。
以前にもご紹介したと思いますが、テニスが上達する為に大切な事は「記憶」ではありません。
記憶よりも「気づき」や「発見」が必要なんですね。
ところが、「自分」の中で何とかしようとすると自分の知っている事や正しいと思う事を覚えようとします。
残念ながら、この努力は空回りします。
現状が打破できない理由は「記憶できていない(身についていない)」からじゃないんです。
新しい気づき、発見が無いからです。
ステップを上がる時には必ず「なるほど!こうすれば良いんだ!」
みたいな気づきや発見があります。
上達するには必ずこれが必要です。
このような新しい気づきや発見は、自分の中で、あれこれ考えても出てきません。
新しい学びが必要なんです。
簡単に言えば、情報不足です。
新しい情報を取り入れなければ、新しい閃きは生まれてこないんです。
ですから、上達し続けるには学び続ける事がとても大切です。
その為には新しい環境に飛び込む事も大切です。
環境が同じでは、新しい学びを得る事はとても難しいです。
例えば、錦織選手を例に挙げてみましょう。
彼は怪我の復帰から順調に世界ランキングを上げていきます。
ところが、20位ぐらいで停滞します。
ここで、錦織選手に大きな転機が訪れます。
それはマイケルチャンをコーチに迎える事です。
そして、ご存知のように今彼は世界4位にいます。
錦織選手は新しくマイケルチャンのコーチを受ける事で、彼にはいろんな新しい気づきや発見があったはずです。
それは、元世界ランキング2位のマイケルチャンだからこそ持っている情報を錦織選手が学ぶ事が出来たからです。
フェデラーは昨年、コーチを変えました。
彼もやはり同じように学び続けているのだと思います。
新しいコーチから何かを得ようとしているのです。
もし、フェデラーが自分だけで何とかしようと考えたら?
多分、この先伸びる事はなくなるでしょう。
フェデラーや錦織選手でさえ、新しい環境から何かを学ぼうをしているんですね。
テニスの上達には終わりが無いということです(笑)
もし、あなたが今、上達を感じる事ができなければ・・
それは、「自分」が出すぎているのかもしれません。
新しい学びの為の環境に飛び込んでみる事はとても良い事かもしれませんね。
本日は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
写真提供:小林一仁(zonephotography)
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