今回のテーマは「スポーツと武道の違い」です。
今回お話するのはあくまでも私個人の勝手な思い込みです(笑)
明確な根拠はありません。
戸村の戯言として聞いてやってください。
スポーツと武道の違い。
それは「引退」があるか?
それとも無いか?
これが1番大きな違いだと私は思っています。
スポーツには必ず、パフォーマンスのピークが存在します。
そして、そのピークを過ぎると選手は引退します。
ピークを過ぎると急激にパフォーマンスが衰えていく1番の理由は体力、筋力の問題でしょう。
もちろん、モチベーションの維持という問題もあるとは思います。
ですが、パフォーマンスが落ちていけば、モチベーションを維持する事も難しくなります。
ですから、結局は体力、筋力の問題が1番大きいと思います。
それに対して、武道はどうか?
基本的には引退がありません。
ただ、現代の武道は既にスポーツ化してしまっている物がほとんどなので、実際には引退しています。
例えば、柔道、剣道、相撲など・・・
残念ながら、これらは既に武道と言うよりは体力、筋力が重視されるスポーツと変化してしまっているのが現実だと思います。
ですが、武道には本来は引退が無いのです。
武道と言う言葉を調べるとこんな説明がなされています。
「武道とは伝統的な日本武術(古武術)から発展したもので、人を殺傷・制圧する技術に、その稽古を通じて人格の完成を目指すという「道」の面が加わったもの」
「人を殺傷・制圧する技術」の部分はちょっと、現代では全く必要がない部分ですが、いずれにしても人生の「道」であり、引退と言う概念がないんですね。
実はこの事がスポーツと武道の技術レベルの差を生み出します。
本来、武道の身体操作技術はスポーツのそれよりも圧倒的に高い物です。
その為に、武道の世界にはしばしば「達人」と呼ばれる人が存在します。
達人と呼ばれる方達は年齢を超越した強さを発揮します。
これは引退する事なく、ひたすら技術を磨き続けた結果だと思います。
また、その技術を脈々と引き継いだ結果でしょう。
それに対して、スポーツには引退があります。
ですから、追求、継承のレベルは全く比べ物にならないんですね。
にも関わらず、今の日本のテニスはスポーツとしてのテニスを追いかけているんですね。
運動連鎖、プロネーション、プレストレッチ・・・・
つまり、体力、筋力でパフォーマンスが左右される技術と言うわけです。
ですが、もし、武道で継承されている身体操作技術を使って、テニスをプレーしたら?
引退がなくなるテニスを身に付ける可能性があるんです。
極論ですが、武道の達人の方々は「死ぬ直前が1番強い」と表現される事があります。
もちろん、例え話であり、本当の事ではないかもしれません。
ですが、そんな例え話が出るぐらい、年齢に関係なく、進化成長していると言う事だと思います。
フィーリングテニスはそんなテニスでありたいんです。
その為には引退がない武道の身体操作技術は本当に勉強になります。
ちなみに武道の達人のところには世界中から、その技術を習いに門下生が集まります。
日本のテニスがもし、そんな技術を応用してプレーする事ができれば??
「世界中から日本に有望なテニス選手が集まるような事になるんじゃないかな~」
なんて、夢を見ています(笑)
本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
写真提供:小林一仁(zonephotography)
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