フィーリングテニスを実践しているKさんからフィリピンの元デ杯選手との貴重なお話をいただいたので今日はこのお話をシェアしますね。
「きのう、フィリピンの元デ杯代表のC選手と話をする機会があり、
大変興味深い内容の話をお聞きすることができましたので、シェアさせていただきますね。
Kさん:「Cさんはいつからテニスを始めましたか?」
C:「私は始めるのが遅く、12才からです。」
Kさん:「それはスクールとかキャンプですか?」
C:「いえ、フィリピンには日本にあるようなグループレッスンのスクールはありません。コーチから指導を受けるにはプライベートレッスンのみなので、私を含めほとんどの子供たちは独学でテニスを練習します。」
Kさん:「独学ですか?」
C:「はい。フィリピンはテニスコートも少ないので、小さな子供はなかなかコートが使えません。
ですから、ほとんどが壁打ちで練習をしています。
小さな子供たちは、年上の子供たちの合間をぬって、わずかな時間でコートで独学で練習します。」
Kさん:「それでは十分に練習はできないのでは?」
C:「確かにコートを使える時間は少ないですが、いつもコートでプレーしてる上級者たちを観てイメージを膨らませていました。」
Kさん:「イメージですか?」
C:「はい。イメージを持つことはすごく大事なんです。私は常に、ボールのコース、スピード、軌道、バウンドしたあとに相手がどう動くか?までイメージして練習していました。」
Kさん:「それは壁打ちでも?」
C:「はい。壁はミスする事ないので(笑)どんなボールを打っても帰ってくることを考えていないといけません。これはプレーする上ですごく大切な事なんです。テニスはボールが返ってくる限り、打ち返さなければなりませんからね。」
Kさん:「確かにそうですね。(笑)あなたはボレーが大変上手ですが、なにか秘訣はあるのでしょうか?」
C:「秘訣かどうかわかりませんが、私の場合、常にボールを見続けています。」
Kさん:「それはどの段階からですか? 日本ではよく相手のインパクトの瞬間をみろ!と教えられますが…。」
C:「ボレーは時間がないので、それでは遅ずぎますね(笑) 私は自分のインパクトから飛んでゆくボールをみるようにしています。そうすると、意外と相手の返球や動きもわかるんですよ。」
Kさん:「なるほど!よくわかります。あなたが日本に来て数年になりますが、なにか気になった事はありますか?」
C:「そうですね…。日本のプレーヤーはミスを気にしすぎますね。まるでミスをするのが罪であるかのようです。」
Kさん:「日本では『テニスは確率のスポーツだから、ミスをしないほうが勝てる』と教えられます。」
C:「確かにテニスは確率のスポーツですが、攻めないと勝てません。攻めるとミスがでるのは当たり前の話なのです。不思議なもので、ミスをしないようにプレーすると、かえってミスが増えてしまうのです。」
Kさん:「わかります。(笑)」
C:「例えばベースラインのコーナーを狙ったとします。5センチ長くてアウトしました。これをミスと考えるのか、5センチしか外していないと考えるのかで、あとで大きな差になってきます。ミスと考えると、もうそこを狙えなくなります。でもGoodと考えると、もう一度チャレンジしたくなります。それを繰り返していくうちに、いつでもコーナーにコントロールできるようになるんですよ。」
どうですか?
とんでもなく上手くなる人は、知らず知らずのうちにフィーリングテニスを実践しているんですね。
あらためて実感しました。」
さて、いかがですか?
あなたは何を感じましたか?
このC選手は脳の仕組みなどの理屈はきっと知らないでしょう。
でも、実際はフィーリングテニスでご紹介しているドリルをそのまま実践しています。
それが今の彼のレベルに到達した理由です。
つまり、何が言いたいか?
誰でも、この原理原則を実践すれば大きな可能性を持っていると言う事です。
そして、もし、仮に今伸び悩んでいても、この原理原則を実践すれば、まだまだ伸びる事ができるということです。
どんなに能力があっても、条件を間違えればせっかくの能力を伸ばす事は難しいのです。
でも逆に条件さえ整えば、私達には無限の可能性があります。
あなたの無限の可能性が発揮される事を期待しています(・∀・)b
本日は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
写真提供:小林一仁(zonephotography)
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