今日は「打点」をテーマにお話しします。
打点については過去にも何度かお話ししているので、繰り返しの部分があるかもしれませんが、非常に大切な部分なので、再度、お聞きください。
例えば。
気持ちよくボールがヒットできない。
いつも詰まってしまう。
ボールが重い。
コントロールが安定しない。
威力のあるボールが打てない。
回転がかからない。
・・・・・
こういう悩みの原因のほとんどは打点です。
ですから、打点が良くなると、ほとんどの問題は解消されていきます。
それぐらい重要なものです。
ところが、この打点の問題。
解消するにはちょっと厄介です。
正しい打点で打とうとしても、実際は中々良くなりません。
詰まらないように、離れて捕えようと思っても、やっぱり詰まってしまいます。
遅れないように、もっと前で捕えようと思っても、やっぱり遅れてしまいます。
こんな方は非常に多いです。
では、なぜ、こんな問題が起こるのか?
答えは、打点は場所だけの問題では無いからです。
実は場所よりも重要な物があります。
それは時間です。
一般的には打点と言えば、ほとんどの場合、場所で設定されます。
「この辺りで打ちましょう」
「もっと前で打ちましょう」
「もっと離して打ちましょう」
こんな感じですよね。
でも実は、そもそも、これが勘違いなのです。
気持ちよく打つ為には、「時間×場所」
これが重要なんです。
いくら正しい場所をイメージしても、時間が間に合っていないといつまでも気持ちよくは打てません。
ですから、いくら正しい場所だけを探しても「いつまでも、結果は変わらない」と言うわけです。
例えば、待ち合わせに失敗する場合。
原因は大きく3つあります。
一つ目は待ち合わせ場所を間違えているケース。
二つ目は待ち合わせ時間を間違えているケース。
三つめはその両方を間違えているケース。
この3つです。
これをそのまま、テニスの打点に置き換えてみてください。
一つ目は場所を間違えているケース。
二つ目は時間を間違えるケース。
三つめはその両方のケース。
実はテニスでは、二つ目の時間を間違えるケースが圧倒的に多いです。
ところが、多くの人は「場所を間違えた」と思ってしまうのです。
その為に。
「もっと前で捕えよう」
「もっと離れて捕えよう」
こんな風に考えてしまうわけです。
ですが、先ほどもお話ししたように、実は問題は場所だけではありません。
設定した場所自体には問題はなくても、その場所に間に合わないと上手く打てません。
そして、多くの場合、「時間が足りなかった」
このケースがほとんどです。
ですから、本来は「間に合ったのか?」それとも「間に合わなかったのか?」
また、「なぜ、間に合わなかったのか?」
ここに注目して練習する必要があります。
私は生徒さんに指導する時、とにかく時間に注目するように指導します。
そうすると、面白い事が起こります。
まず、生徒さん自身が「自分のスイングがボールに間に合っていない」事に気づきます。
そして、次に「どうすれば、間に合うか?」
これに気づけるようになります。
ちなみに、スイングが間に合わない原因はほとんどの場合、テークバックの遅れです。
「自分の準備が遅い」と生徒さん自身で気づくのです。
こうなると、もう、後は簡単です。
自動的に間に合うように準備します。
準備に余裕がありますから、ボールに間に合わないと言う事が無くなります。
そうなると、自然と気持ち良くボールを捕えるようになってくれます。
とても大切な事なので、繰り返し、お話しします。
打点で大切な事は「時間×場所」です。
場所以上に時間が重要なのを忘れないでください。
「どこで捕えるか?」ではなく「いつ捕らえるか?」
この両者は似ているようで、全く別の物です。
時間が間に合っていない事が分かるようになるとテニスは劇的に上達します。
もし、打点に何か悩みをお持ちなら、ぜひ、時間に注目して練習してみてください。
きっと、新しいヒントが見つかると思います。
本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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