「木を見て森を見ず」ではテニスは上達しない

セルフコントロール
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さて、それでは、今日のテーマです。
今日は「細かく観察して、大きく捉える」
こんなお話をしたいと思います。

物事の本質に近づくには大局と小局を上手くコントロールする必要があります。
例えば、「木を見て森を見ず」と言うことわざがありますよね。

これは小さいことに心を奪われて、全体が見えなくなっている状態を指しています。
これってテニスに非常に多いです。

例えば、グリップやラケットの面、腕の振り方や、足の使い方・・・
言いだしたらキリがありませんが、これらは全部、「木」のような物です。

確かに全て必要な事ですし、大切な事ではあります。
ですが、それって結局、枝葉の事であって、根っこではないんですね。

ですが、テニスの上達が止まっている方はこの枝葉の部分に意識が行き過ぎているんです。
まさに「木を見て森を見ず」の状態です。

とは言うものの、これらの枝葉が要らない訳ではありません。
ここが厄介なところです。

全く必要が無いなら、全く考える必要ありません。
でも、そういうわけではないんです。

これらの枝葉から得られるヒントもとっても大切です。
でも、そこにこだわってはいけません、全体が見えなくなってしまいます。

つまり、「細かく観察して、大きく捉える」事が大切になるんです。
テニスをこんな風に見れるようになるとテニスは急激に進化します。

例えば、フォアハンドを上達したければ、自分のフォアハンドを細かく観察する必要があります。
グリップは?
打点は?
ラケット面は?
手首の動きは?
肩の動きは?
・・・・・

こんな感じですね。
細かく観察する事で今まで気がつかなかったヒントをキャッチできるようになります。

大雑把では気が付くことができないヒントがたくさんあります。
ですから細分化して隅々まで神経を行き届かせる事が必要です。

でも、細かく観察した結果キャッチしたヒントにこだわってはいけません。
すぐに忘れる事です。

「忘れる」これが大きなポイント。
ここで忘れないと、先ほどから再三言っている「木を見て森を見ず」になってしまいます。

例え、「なるほど!そうだったのか!!」
と感動するようなヒントであっても忘れないといけません。

忘れて、大きく捉えるんです。
つまり、ボールに集中します。

多くの人は新しいヒントや発見、閃きを掴むとそれを覚えようと練習します。
これが問題です。

閃いたら、それを覚えようとする必要はありません。
気持ちはわかります、覚えないと「また、元に戻ってしまう・・」
こんな風に思いますよね。

でも、人間は大丈夫なんです。
1度閃いたら、基本的にはちゃんと覚えています。

ですから、集中力が高まれば自動的にその時の閃きを実践してくれます。
これが「大きく捉える」と言う意味です。

観察する時はできるだけ細かく、細心の注意を払って観察します。
ですが、それが終わったら今度は小さな事を忘れて、できるだけ大きく捉えるようにします。

「細かく観察して、大きく捉える」
このバランスがとても大切です。

このバランスが取れてくるとテニスは急激に進化します。
また、伸び悩みの壁も突破する事ができます。

1度、試してみてください。
きっと面白い発見をする事ができると思いますよ。

さて、本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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