今日は「選択力」をテーマにお話ししたいと思います。
常々お話ししますが人は脳内のイメージによってコントロールされています。
少し極端な事を言えば、イメージしたままの結果が出ます。
理論や理屈はイメージの前では何の役にも立ちません。
例えば。
フォアハンドの正しい理論を知っているプレーヤーがいます。
ところが、理論的には全く問題が無いにも関わらず、「ミスのイメージ」が湧いてしまいます。
このプレーヤーはどうなるか?
やっぱり、ミスをしてしまうんです。
では、逆に。
正しい理論や理屈は全く知らないプレーヤーがいます。
ところがこのプレーヤーは技術的な事は全く知らないのになぜだか、「上手くいくイメージ」を持っています。
さて、このプレーヤーはどうなるか?
やっぱり、上手く出来るんですね。
これは人の身体は理論や理屈ではなくイメージでコントロールされているからです。
さて、この事が分かれば問題は「上手くいくイメージ」をどうすれば持てるか?
ここがポイントになります。
実はここで上達する人とそうでない人に分かれていきます。
上達する人は「上手くいくイメージ」をだんだんと身に付けていきます。
ところが、上達が止まる人は逆に「ミスをするイメージ」を膨らませていきます。
では、どうして、そんな差が出て来るのか?
ここで必要なのが「選択力」です。
「上手くいくイメージ」を身に付けていくプレーヤーはそれに必要な選択をします。
逆に「ミスをするイメージ」を膨らませるプレーヤーもそれに必要な選択をします。
つまり、それぞれの選択がその差を作っていくわけです。
では、それぞれはどんな選択をするか?
例えば。
100回フォアハンドを打ったとします。
その内訳は「99回がミス、1回が成功」だったとします。
99回のミスと1回の成功
どちらも事実です。
この時
Aさんは99回のミスに着目します。
Bさんは1回の成功に着目します。
これを繰り返しているとどうなるか?
Aさんはミスのイメージで支配されます。
Bさんは成功のイメージで支配されます。
こうして、イメージに差がついていきます。
考えてみてください。
どんな人でも最初から上手くプレーできる事はありません。
最初は圧倒的にミスの数の方が多いのです。
ところが、ミスするイメージが無い人がいます。
それはミスに着目しないからなんです。
何回ミスしても気にせず、僅かな成功にだけ目を向けます。
そうすると頭の中のイメージは成功だけが残る事になるわけです。
これが上達する人のイメージの作り方です。
人の身体はイメージでコントロールされているわけですから、誰でも、頭の中が「成功」で支配されれば、必ず、テニスは上達します。
ところが、残念ながら、ほとんどのプレーヤーはミスに着目します。
確かに99回ミスをすれば、そちらに注目するのは自然な事かもしれません。
でも、どちらを選ぶかは自分の自由です。
ミスの数が多いからと言って、そちらに着目する必要はないわけです。
その選択は自分で決める事が出来ます。
それが今日のテーマの「選択力」です。
人は選ぶべき物を選ぶとは限りません。
頭では分かっていても「ついつい違う方を選択する」そんな事は少なくありません。
ですが、それが大きな分かれ道になります。
少なくてもテニスの場合は間違いなく、この選択が大きな差になります。
とても大切な事なのでもう一度お話しします。
どんなに正しい理論や理屈も、イメージの前では何の役も立ちません。
理屈よりもイメージを大切にしてください。
そして、選択を大切にしてください。
その為に選択力を身に付けてください。
間違いなく、その方が早く上達します。
本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただき本当にありがとうございます。
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