テニスはボールに集中すると自然に上手くなる？

こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。  
いつもメルマガ講読ありがとうございます。

さて、ご質問の件ですが、結論から言うと、ボールに集中するだけで大丈夫です。
ただし、いくつかの条件があります。

最も大切な事はイメージを持っている事。
これは技術的な事であっても、戦略、戦術であっても同じです。

「自分が目指すべきプレーがどういう物か？」 このイメージを持っていれば、あとはボールに集中するだけで自分のイメージに近づいていきます。
理論や理屈で覚える必要はありません。
と言うより、理論で覚えれば、覚えるほど、逆に身につける事が出来ません。

「出来る」と「分かる」は全く違う物です。
「分かれば出来る」と勘違いしがちですが、現実はそうではありません。
逆に出来る事は分からない事がほとんどです。

例えば、なぜ、自転車に乗れるのか？ 分かっていないけれど、乗る事が出来ます。
これは理屈で覚えたわけではないからです。
経験を繰り返し感覚（イメージ）を身に付けたから乗れるようになったのです。

テニスもこれと同じように練習する必要があります。
つまり、何も考えず、ただ、ボールに集中し、必要な経験を繰り返します。
それがイメージを明確にし、感覚を身に付けていきます。

では、なぜ、分かっても出来るようにはならないのか？
それは理論による「分かる」は左脳を使い、身体で「出来る」は右脳によるものだからです。
スポーツに限らず、身体を使う事は基本的には右脳優位で働かせる必要があります。
これは、イメージが身体を動かしているからです。
その為に、理論、理屈の脳である左脳でいくら詳しく理解したからと言って、身体は上手く動いてくれないのです。

まとめると、左脳を使えば、テニスの上達が止まり、右脳を使えば、テニスは上達します。

つまり、テニスを頭で覚えれば、覚えるほど、上手くならない。
逆に頭で覚えなければ、覚えないほどテニスは上達するという事です。

これがボールに集中するだけで上達していく理由です。
一般的な常識とは真逆の考え方ですが、現実はこの方が何倍も早く上達する事が出来ます。  

今回のご質問の答えは以上です。
また、何かあれば、いつでもご質問くださいね。