サーブの正しい腕の使い方

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こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。

今日はサーブの腕の使い方について少しお話しします。

私達の上肢の構造は鳥の構造と非常に良く似ています。
ほぼ、同じと言っても良いほどです。

その為に、鳥の羽ばたきと同じように使う事が本来の腕の使い方と言えます。
これはサーブに限らず全てのショットに言える事です。

ですが、中でも、サーブは胸、肩甲骨、腕の動きを最大限に使いたいショットです。
ですから、特に鳥の羽ばたきと同じように使う必要があります。

ところが、サーブが苦手な方の多くはこの動きを勘違いしています。

「鳥の羽ばたきとは全く違う動きをしている」
つまり「本来の構造通りに使っていない」と言う事です。

構造通りに使っていないわけですから。

「動きが硬い」
「威力が出ない」
「故障する」

このような色んな問題が出て来るのはとても自然な事です。

では、なぜ、構造通りに使えないのか?
動きが難しいのか?

実はそんな事はありません。
そもそも、その動きがし易いように作られているのが構造なのですから、本当は簡単なのです。

ちなみに、鳩の赤ちゃんが100羽いたとしましょう。
100羽のうち、上手く飛べるのは何羽でしょう?

答は100羽。
基本的には、全ての鳥達が自然に飛ぶ事を覚えます。

つまり、構造通りに動く事を身につけるわけです。
これは、特定の能力をもった者だけが身につける難しい動きでは無い事を表しています。

ところが、サーブはそうではありません。
では、なぜ、そんな事が起こるのか?

本当の答えは分かりません。
ですが、私の考えは「人間には考える頭があるから」です。

頭で考えれば、考えるほど、構造通りに體が使えなくなります。

逆に小さな子供は頭を使わず、練習します。
その為に、構造に近い動きを身に付けていきます。

ところが、大人になれば、なるほど頭を使って、動こうとします。
それが構造通りにテニスを覚える事が出来ない一番の理由だと思います。

話を元に戻します。

そもそも、鳥はどのように羽ばたいているのか?
一般的には胸の前で羽を広げたり、閉じたりしているように思う方が多いと思います。

ですが、それは全く違います。

広げたり、閉じたりするだけでは、実は空を飛ぶ事が出来ません。
なぜなら、広げる時に、空気を上方に押す事になり、これでは、下に下がってしまうからです。

つまり、「羽を閉じる⇒上がる」「羽を広げる⇒下がる」
これを繰り返すだけになってしまうんです。

彼等はこうならないように、広げた羽を折りたたんで背中側に移動させます。
この動きによって、空気の抵抗を受けずに、羽を広げ、そして、胸側の空気を下に押し下げ、飛ぶ事を可能にしています。

実はこの羽を折りたたむ動作と、広げる動作。
この動きとサーブの時の腕の動作が全く同じになります。

もちろん、この一連の動作の中にスピネーション、プロネーションと言われる、サーブに必要な動きも含まれています。
と言うよりも、これらの動作は特に意識して行う物ではなく、構造通りに動けば、自動的にそこに含まれる動きです。

逆に意識して行う必要があるのなら、それは「構造通りに動いていない」と言う事でもあります。

ちなみに、この動きを知るにはyoutubeに「鳥の羽ばたき」と入れて、検索してみてください。
鳥の羽ばたきが超スローで見る事が出来ます。

こちらを参考にしていただけると、彼等の動きがとても良く分かります。
この動きとサーブの動きが同じです。

ただし、ここでお話ししているのは、あくまでも上肢、つまり、胸、肩甲骨、腕の動きだけです。
この動きに股関節や、上半身と下半身の連動などが含まれることは忘れないでください。

いずれにしても、一度、じっくりと鳥たちの羽ばたきを観察してみてください。
胸、肩甲骨、腕の動きのヒントになると思います。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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