テニスで必要なイメージとは?

イメージと感覚
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今日はテニスに必要なイメージについて。

テニスが上達するのに必要な物は突き詰めると「イメージ」+「集中」
これだけです。

ですが、伸び悩んでいる方はこのどちらか、または両方を勘違いしています。

ちなみに今回のクリニックで強く感じたのはイメージです。
イメージを勘違いしている方が非常に多いです。

大切な事なのでしっかりと覚えておいてくださいね。

イメージとは?
これは「感覚記憶情報」

五感を通して感じた事の記憶です。
つまり、体験、経験をして始めてイメージとして記憶されていくわけです。

逆に言うと、「体験、経験をしていない事はイメージではない」と思ってもらって良いです。
厳密に言うと、イメージ量が増えてくると実際には体験していないのに、さも体験しているかのようなイメージを沸かせることは可能です。

この能力を利用したのがイメージトレーニングですね。
ですが、これはあくまでもイメージの蓄積量が増えて始めてできる事です。

通常は体験、経験を増やす事が大切。
ところが、ほとんどの人がこのイメージを勘違いしているんですね。

例えばこんな感じ。
人からアドバイスを貰うと・・
「なるほど、そんな感じなんだ、だとしたらこんなイメージで・・・・」
プロの打つ姿を見て
「なるほど、そうやって打つんだ。これをしっかりと覚えて・・・・」

はっきりと言います。
これはイメージではありません。
単なる思い込み。

だって、何も経験していないから。
ただ耳や目から得た知識であり、情報です。

厄介なのはこの知識や情報を元にプレーする事です。

例えば、こんな感じ。
「アドバイスされた事が出来るように練習する。」
「プロが打っているのを真似ようとプレーする。」
このように自分が得た知識や情報に近づくように練習をしているわけです。

実は伸び悩む一番の理由がここです。
上達する為にはそういう知識や情報を全くなくして、ただ、経験すれば良いんです。

この「ただ経験する」が大切。
何かに近づけようとする意識が働いている時はフィルターがかかるので本当の経験になりません。

つまり、キャッチできない情報があると言う事です。
ところが、何も求めず、ただ経験すると純粋にいろいろな事が経験できます。

このイメージ量が上達を促進する元になります。

ちなみにフィーリングテニスでは基本的にはアドバイスはしません。
ただ、必要な経験をしてもらいます。

例えば、ラケットの真ん中にボールが当たらない方に対して。
通常なら真ん中でボールを打つ為に、ボールのとの距離やラケットの使い方や・・・
いろんなアドバイスをされるでしょ?

そして、生徒はそうなるように練習。
これが通常のパターン。

でも実はこれが伸び悩みのレールに乗る第一歩。
ではフィーリングテニスではどうするか?

当たらない理由は経験が足りないからです。
ではどんな経験が足りないか?

ラケットのどこにボールが当たっているか?
これを感じる経験が足りないだけ。

なので、ドリルは「どこに当たっているかを感じる」
これだけです。

「真ん中で打とう!」とする事を止めて、ただ、打ちます。
そしてその時にどこにボールが当たったかを感じる。

このドリルをほんの少しするだけで自動的にラケットの真ん中でボールを打つようになります。
これがアドバイスを実行するのではなく、体験で上達していくという事です。

ところで、あなたの周りにこんな方はいませんか?
グリップの事も、フォームの事も体の事も、いろんな事を知っているのに実際にボールを打つとそうは出来ていない方。

「知る」または「理解する」と「出来る」は全く違うんです。
解っても出来るわけではありません。

と言うより、解れば解るほど、出来ません。
何故なら、知識や情報という思い込みでプレーする為にいくら練習しても全く体験、経験していないからです。
ただ、練習時間だけが過ぎていきます。

ところが「何も知らない」「解らない」にも関わらず、上達する事ができます。
これは知らないから、解らないから、純粋に体験、経験できるからです。

そして、この体験によるイメージを蓄積していくと、ある時突然、出来ない事ができるようになります。
上達とはこの状態の連鎖です。

いかがでしょう?
イメージについて何となくでも解っていただけたでしょうか?

簡単に言うと、「何も考えず、ただ経験すると良いよ♪」と言う事です。

経験を伴わない知識や情報はできるだけ排除したほうが良いです。
頭で理解して、ただ、納得したいのならそれも良いでしょう。

ですが、そうなればなるほど、実際のテニスは上達する事ができません。

あなたは実際にテニスが上達したい方ですか?
それとも、テニスの事を知りたい方ですか?

もし、前者ならこのイメージの事はしっかりと覚えておいてくださいね(・∀・)b

本日は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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