こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。
今日のテーマは「バイオリズム」です。
人間にはバイオリズムと呼ばれる周期が存在すると言われています。
生物リズムとも呼ばれる物で、人の心身の状態を表す3種類の波。
すなわち「身体」「感情」「 知性」はいつも一定調子では無いとされています。
「それぞれには低周期と高周期の波がある」と考えられているわけです。
私も経験上、この考え方には賛同しています。
脳や身体はいつも同じ状態ではなく、その影響がテニスに現れるからです。
一言で言えば、「調子」と呼ばれる物です。
例えば、集中力にも波があります。
もちろん、集中出来ない様々な要素が存在する事も確かです。
ですが、同じような状況に思えても集中できない時もあります。
その為に「バイオリズムは存在している」と考える方が自然です。
ちなみに、もし、バイオリズムが存在するなら調子が悪いのはバイオリズムのせいかもしれません。
だとすると何を努力しても調子は戻りません。
ある意味、諦めるしかないわけです。
ですが、実はこの「諦めるしかない」状態はとても大切です。
もちろん、ネガティブに諦めると前には進めませんが、ポジティブに捉えると?
「バイオリズムのせいだから」
「焦っても仕方がない」
「悪いなりにがんばろう」
と言う状態になれます。
もし、調子が悪いのが自分のせいだとしたら?
「何をどうしたら、良いのか?」が気になります。
そして、調子を戻す為に、闇雲に頑張ってしまいます。
この状態は焦りや不安を増長させ、かえってプレーのパフォーマンスが落ちます。
それよりも、諦めて、悪い状態を認めた上で「だから、どうする?」と問いかけた方が調子が悪いなりの勝ち方を学ぶ事が出来ます。
以前にもお話ししましたが、カードゲームの手札はいつも最高の手札であるはずがありません。
手札が悪い時は悪い時なりの勝ち方を学ぶ必要があります。
これは勝負事では必ず必要な事です。
テニスにも全く同じ事が言えます。
調子が悪い時は調子を上げる事を考えず、調子が悪いなりの勝ち方を学ぶ必要があるわけです。
ところが、調子の悪さが自分のせいだと考えると?
「自分が努力すれば、調子が良くなる」と考えがちです。
残念ながら、こう考えると泥沼にハマります。
そこで有効なのがバイオリズムです。
もし、人にはバイオリズムが存在して、テニスの調子がバイオリズムのせいだとしたら?
無理に調子を戻す努力をしても仕方ありません。
自分ではどうしようもないわけですから。
つまり、手札の悪い状態と同じです。
そうすれば、ポジティブに調子を諦め、「だから、どうする?」と前に進む事が出来ます。
調子が悪いなりの勝ち方を学ぶ事が出来るとプレーの幅が大きく広がります。
残念ながら、テニススクールや技術書やDVD、動画などで習ってしまうと、中々上達しなかったり、強くなれなかったりする傾向があります。
それは頭の中が理想のテニスや正しいテニスに支配されて、現実離れする事がとても大きな原因の一つです。
こんな状態に陥ると「頭では分かっているのに、中々出来ない・・」こんなジレンマに陥ります。
テニスが上達する為に最も大切な事は脳の中に現実の情報を蓄積する事です。
「思考は現実化する」または「イメージは具現化する」とよく言われますが、これは半分正しく、半分間違いです。
「イメージ ⇒ 努力 ⇒ 実現」
ではありません。
正しくは
「現実 ⇒ イメージ ⇒ 実現」
こんな感じです。
まずは現実から必要な情報をインプットする必要があります。
理想のテニスや正しいテニスを習っても上達できないのは「イメージ ⇒ 努力 ⇒ 実現」となっているからです。
大切な事は「今」であり「現実」です。
テニスの調子も同じです。
本当は調子は「悪い」わけではありません。
それが「現実」です。
現実を受け容れれば、その対処法が見えてきます。
つまり、調子に関係なく強くなれるという事です。
バイオリズムは調子を現実として受け容れるにはとても大切な存在です。
調子が悪い時はある意味、バイオリズムのせいにしてみてください。
そして、「だから、どうする?」と前に進んでみてください。
今まで見えなかった物や気付けなかった物に出会えると思います。
本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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