AIとテニス

テニスの上達の為に
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今日のテーマは「AIとテニス」です。
最近、何かとAIの話題が出てきます。

AIとは人工知能の事ですが、簡単に言えば?

「人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステム」の事です

ちなみに、AIが近年、急激に進化している背景にはある技術があります。

それは「ディープラーニング(深層学習)」

これは人間の脳の構造をモデルにした学習方法です。
ニューロンやシナプスといった神経回路をコンピュータ上に再現します。

そして、与えられたデータを蓄積し、そのデータを元に「正しいであろう答え」を自らが導き出します。
それだけではなく正しい答えを出した回路を強化します。

この技術が開発できたおかげでAIは飛躍的に進化し、人間の脳に近づいています。

さて、それでは話をテニスに戻します。

先ほどもお話ししたようにAIはそもそも人間の脳の仕組みを応用しています。
つまり、人間の脳もAIと同じようにデータを蓄積するだけで進化する仕組みを持っています。

「データの入力 ⇒ 脳 ⇒ パフォーマンス」
こんな感じです。

ところが、残念ながら従来の指導方法はこの仕組みを使わずに練習しています。
その為に一生懸命練習しても伸び悩み、限界を感じます。

ちなみに従来の練習方法はこんな感じです

「願望イメージ(出力)⇒ 努力 ⇒ パフォーマンス」

残念ながら、これは脳と身体の仕組みに沿っていません。
つまり、AIに応用している仕組みと違うわけです。

AIはただ膨大なデータを蓄積するだけです。
そうすれば、自動的に学習する「仕組み」を持っています。

人間の脳も同じです。
ただ、データを蓄積すれば良いだけです。

そこに努力は必要ありません。
「仕組み」が自動的にパフォーマンスを高めてくれます。

ところが、
「努力は必要ないよ」
「ただ、集中して観察していれば良いよ」
「それだけで自動的に上達できるよ」
と言われても、現実は中々この状態にはなれない物です。

理由は
「もっと上手くなりたい」
「失敗したくない」
「こんな事をしてみたい」
・・・・

こんな願望を持つからです。
ある意味「我欲」と言っても良いかもしれません。

このような想いが「ただ観察する(データの入力)」事を邪魔します。
これが本来は能力を備えながらも、伸び悩んでしまう一番大きな原因です。

つまり、逆に言えば、上達とは「我欲」との戦いとも言えるわけです。

ただ、それが人間です。
我欲を否定しては、自分を否定する事になります。
我欲を持つ事自体が悪い事ではありません。

ただ、テニスの練習の時には邪魔な物です。
だからこそ、ボールへの集中力が重要になります。

と言うのは集中力が高まると我欲が浮かんでこない状態になれるからです。

また、逆も然りで我欲がない状態が高い集中状態とも言えます。
いずれにしても、このような状態で練習する事が出来れば本来、脳と身体が備えている能力を活用する事が出来ます。

つまり
「データの入力 ⇒ 脳 ⇒ パフォーマンス」

こんな状態でプレー出来るわけです。

私達には無限の可能性が備わっています。
その可能性を引き出すのは自分です。

「上手くなろう」として努力する必要は無いんです。
その代わりに自分を自分でコントロールする事が必要です。

「ただボールに集中する」
これが実践できるかどうか?

ここが無限に上達できるか、どうかの境目です。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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