上達しようと思うと必ず、何らかの壁にぶち当たります。
そして、その壁を乗り越える為に練習をするわけです。
また、壁は少なからず、悩みの原因になります。
悩みが膨らむと段々テニスを楽しめなくなってきます。
実は壁にぶち当たる事自体は何も問題はありません。
ですが、壁が悩みに変わると厄介です。
テニスが上達する一番の秘訣は楽しむ事です。
人は楽しい時、集中力が高まり、最も進化、成長しやすい状態になります。
逆に悩んでいる時は集中力が低下し、身体の反応も鈍くなります。
つまり、最も上達しにくい状態と言うわけです。
ですから、壁にぶち当たっても悩まない方が良いわけです。
テニスというスポーツは本当に奥が深いです。
上を目指せば、目指すほど、次々と壁が出てきます。
上手くなれば、壁が無くなるわけではないのです。
ところが、時々勘違いしている方がおられます。
そんな方はこんな風に考えます。
「もっと上手くなれば、楽しくテニスができるのに・・・」
「もっとミスが無くなれば、楽しくテニスができるのに・・・」
「もっと強くなれば、楽しくテニスができるのに・・・」
このように考える方はテニスのレベルが上がると「悩みが減って楽しくなる」と勘違いしているわけです。
ですが、先ほどもお話ししたようにテニスの壁は尽きる事がありません。
ですから、「壁=悩み」になる方はいつも悩みながらテニスをする事になります。
そして、また、悩みの状態で練習するので、上達の速度も鈍化すると言うわけです。
どれだけテニスのレベルが上がっても壁が無くなる事はありません。
フェデラーやナダル、錦織選手のレベルになっても、彼等なりの壁は常に感じているはずです。
上を目指すと言う事はそういう事です。
いくら上達しても壁はいつもやって来ると想定しておきましょう。
そして、目の前の壁に過敏に反応し、悩まないでください。
壁にぶち当たるのは誰でも同じです。
特定の人だけが特別、たくさんの壁にぶち当たるわけではありません。
能力や才能、素質が無いから壁にぶち当たるわけでもありません。
壁はレベルアップに必要な課題です。
課題を一つ一つクリアしていくからこそ、レベルアップが出来るわけです。
「壁=悩み」にならないでください。
「壁=課題」だと考えてみましょう。
一つの課題をクリアしたら、次の課題が出題されます。
それはまるでロールプレイングのゲームのような物です。
進んでも、進んでも、次の課題が出てきます。
そして、先に進めば、進むほど、難題な課題が現れます。
テニスの旅はそんな物です。
楽しみながら旅する事も出来ます。
ですが、一方で悩み、苦しみながら旅する事も出来ます。
私は楽しみながら旅する事をお勧めします。
あなたはどちらの旅を選択しますか?
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