足す練習と減らす練習

テニスの上達の為に
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今日のテーマは「足す練習と減らす練習」

一般的にテニスの練習と言えば。
「何かを身につける」
「何かを覚える」

こんな練習がほとんどです。

例えば。
「ラケットの振り方」
「グリップ」
「配球」
・・・・

これらを覚えようとします。
覚えると言う事は足す練習です。

でも、私は減らす練習を推奨しています。

何も覚える必要はないんです。
と言うより、むしろ、覚えると上達しません。

覚えるより、忘れなければ上達しないのです。

例えば。
打点の高さが違うストロークを打つ場合。

一般的には。

「高い打点で打つ場合はこんな風に」
「普通の打点で打つ場合はこんな風に」
「低い打点で打つ場合はこんな風に」
と言うように打点によって違うそれぞれのポイントを練習すると思います。

そうするとプレーヤーは少なくても3つの打ち方を覚える必要があるわけです。

この考え方では「上達とはより多くの事を覚える事」という事になります。

と言う事は逆に言えば。
「新しい事を覚えれないと上達が止まる」という事でもあります。

では、現実に上級プレーヤーはそんな事をしているのか?
いいえ、していません。

高い打点も普通の打点も低い打点も同じです。
もちろん、実際に打っている動画を見れば、身体の動きは全く別物です。

ただ、プレーヤー本人はそれぞれ違う打ち方をしているわけではないのです。
つまり、「感覚的には同じようにボールを打っている」というわけです。

実は日常生活を考えれば、この事はとても当たり前の事だとわかります。

例えば。

箸を使って食事をする時。
近くのお皿の料理を掴む時と遠くのお皿の料理を掴む時。

何か違う意識があるでしょうか?
特別な違いはないと思います。

でも、仮にその様子を動画で撮ると?
確実に違う動きをしています。

でも、当の本人はそんな事は意識していません。
ただ、食べたい料理を掴んでいるだけです。

テニスの動きもこの状態ととても良く似ています。

ただ、そのボールに集中し、打つだけです。
すると、段々高さの違うボールにも対応できるようになります。

ところが、テニスの練習となると、それぞれの違いに応じてテクニックを覚えようとします。
つまり、足す練習をするわけです。

これは大きな勘違いです。

そんな事をするから、テニスがどんどん難しくなるわけです。
本当は逆です。

頭の中から意識を減らしていくように練習する事が必要なんです。

どんなに才能豊かな人であっても、最初から上手く出来る事はありません。
その為に上手く出来ない事はどうしても意識に残ります。

「どうすれば上手く出来るのかなぁ」と考えてしまうわけですね。
そして、その為のポイントやコツを意識してしまいます。

でも、本当はそうではありません。

そんな事を忘れて、「ただ、ボールに集中して打つ」
そうすると身体が徐々にその状態に対応し始めます。

すると、それが特別な事ではなくなります。

身体は違う動きをしているにもかかわらず
「違う意識をしている感覚」が無くなります。

そして、違和感なく、そのプレーが身に着きます。
これが減らす練習の意味です。

テニスはレベルの高いプレーほど意識がとてもシンプルです。

例えば。
フォアハンドストロークもバックハンドストロークも得意なプレーヤーは?

フォアハンドもバックハンドも一緒です。
ただ、「右で打つだけ」「左で打つだけ」です。

ストロークもボレーも得意なプレーヤーは?

どちらも一緒です。
ただ「ワンバウンドで打つだけ」「ノーバウンドで打つだけ」です。

スライスもドライブも得意なプレーヤーは?

やはりどちらも一緒です。
ただ「下向きに回すか?」「上向きに回すか?」だけです。

このように目指すべき意識はシンプルな状態であるべきです。

ところが、上手く出来ない最初のうちは中々そのような状態にはなれません。
どうしても、意識がどんどん増えていくのです。

だからこそ、上達するには減らす練習がとても重要になるのです。

にもかかわらず。
一般的な練習は意識が増える事に拍車をかけます。

問題を解決する為に、どんどん、新しい事を覚えようとするわけです。
残念ながら、これでは、いつまでも上達の道を歩む事は出来ません。

初心者、初級者の意識をぐるぐる回っている事になります。
上級者になるには、まず、上級者の意識状態を身につける事です。
そうすれば、身体の動きはその意識状態に追いつこうとします。

それを継続すれば、やがて身体の動きも上級者の動きに変わっていきます。
上達する過程とはそういう物です。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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