なぜ、緊張してしまうのか?

メンタルトレーニング
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今日のテーマは「緊張」です。

試合前になると「緊張でドキドキが止まらない」
こんなご質問を良くいただきます。

今日はそんな方へのヒントです。

まず、最初に知っていただきたい事があります。
それは、緊張し、ドキドキする事は「決して悪い事では無い」という事です。

「プレッシャーに強い人は試合でも緊張してドキドキしない」
こんな風に思っている方がおられますが、それは勘違いです。

緊張やドキドキはモチベーションの裏返しです。
ですから、決して悪い訳ではなく、むしろとても良い傾向です。

逆に試合前なのにテンションが低く、ドキドキしないほうが問題です。

ですから、もし、緊張してドキドキし始めたらとても良い傾向だと考えてください。

ただ、ドキドキが過ぎると落ち着いて試合が出来ませんから、緊張のエネルギーをパフォーマンスのエネルギーに変換する必要があります。

今日のお話しはその為のヒントです。

実は必要以上に緊張し、実力が発揮できない人は短期目線で結果を求める傾向があります。

「この1回で結果を出さねばならない」
こんな風に考えると緊張は増すのは当然の事です。

それに対し、「チャンスは何度でもある」と考えたらどうでしょう?
多少なりとも緊張はほぐれるのはわかるでしょうか?

つまり、モチベーションを高め、程よく緊張する為には短期ではなく長期の目線を持つ事がとても大切になるのです。

例えば。
試合はその一度きりではありません。

確かに、同じ試合は絶対にありません。
また、その試合がとても大切な試合であるかもしれません。

ですが、試合に挑戦する事は何度も出来るのです。

「絶対にこの試合で何とかしないと」
と考える必要はないわけです。

逆にこのように考えてしまうという事は目先の結果に囚われ、視野が狭くなっているとも言えます。

もし、緊張でドキドキで止まらなくなったら、チャンスは何度でもある事をもう一度思い出してください。
仮に、その試合で思うような結果が出なくても、必ず次があります。

視野を狭くして、自分で自分にプレッシャーをかけるのを止めてしまいましょう。

長期目線が持てるようになると少なからず、緊張はほぐれるものです。

ただ、ここで一つだけ注意する事があります。
それは、「諦め」です。

「チャンスは何度でもある」と言う事と。
「途中で諦める」と言う事を混同する事があります。

例えば。
その日は調子が悪く、思うようなプレーが出来ないとします。

こんな時に「チャンスは何度でもある」
「今日はもう仕方ない、次回頑張ろう」

このように考えるのはただの諦めです。
これを繰り返しても、結果はいつまでも出ません。

大切な事はその時に出せる全てを出し切る事です。
調子などに左右される事無く、その瞬間、瞬間を集中してプレーする事です。

「それで、駄目でも、終わりではない」
「次、挑戦するチャンスがある」

こう言う体験を繰り返すと。
「結局、大切な事は、後悔しないように全てを出し切る事だ」
と言う事を肌で感じる事が出来るようになります。

こんな経験が増えて来ると、段々、程よい緊張とドキドキで非常に集中度の高いプレーで出来るようになります。
また、一つや二つの結果が気にならなくなります。

こうなると徐々に「強さ」を身につけていきます。

一般的に緊張してドキドキする事は精神的な強さ、弱さと考えられがちです。
でも、実はそうではないんです。

ちょっとした勘違いが精神的な影響を増幅させているケースが非常に多いです。

ですから、その勘違いが解けると「メンタルが安定し、プレーが急激に変化する」
こんな事は少なくありません。

結果には必ず、何らかの原因があります。
焦らず、一つずつその原因を解いていってほしいと思います。

本日は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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