こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。
今日のテーマは「対応力」
これについてお話しして行きます。
テニスが難しい理由の一つ。
それは、飛んで来るボールがいつも違う事です。
場所も、高さも、スピードも。
とにかく、いつも違うボールが飛んできます。
このボールを正確に返球する為には、ボールの変化に対応する必要があります。
変化に対応できないと「いつもボールが打ちにくい・・」状態でボールを打つわけですから、安定したプレーは難しいです。
では、どうすれば変化に対応できるようになるか?
ここで重要になるのが「ボールの変化をどのように感じるか?」と言う感覚。
実はレベルの高いプレーヤーとそうでないプレーヤーはこの感じ方が全く違います。
未熟なプレーヤーほど「ボールが急に変化する」と感じています。
例えば。
「急に伸びて来る」
「急に止まる」
「急に高くなる」
「急に曲がる」
または
「思った以上に高い」
「思った以上に速い」
「思った以上に飛んでこない」
「思った以上に低い」
こういう感覚でプレーします。
残念ながら、これでは「ボールが打ちやすい」と言う状態になりません。
当然、安定したプレーを身に付けるのも難しくなります。
ちなみにボールは本当に急に変化するのか?
実は急には変化しません。
ボールは常に緩やかに変化します。
例えば。
海上の船をイメージしてみてください。
船は急に舵を切っても、緩やかにしか、曲がる事が出来ません。
理由は水の抵抗があるからです。
実はボールも同じ。
ボールには常に重力がかかっています。
その為に、急に変化する事はありません。
必ず、緩やかに変化しています。
そして、また、その変化の理由も存在します。
にも関わらず、プレー中、いつも「急な変化」を感じているプレーヤーがいます。
では、なぜ、このプレーヤーは「急に変化する・・・」と感じてしまうのか?
理由は「緩やかな変化」に気付いていないからです。
例え、変化の最初が緩やかであっても、その変化に気付かなければ、その変化は急な物に感じてしまいます。
ですが、緩やかな変化を最初から感じ続けていれば、その変化を急だと感じる事はありません。
例えば。
伸び盛りのお子さんに1年合わないと「急に大きくなったね」となります。
でも、毎日見ていれば、その変化には気が付きません。
それと同じ事です。
つまり「いつもボールが打ちにくい・・」と感じているプレーヤーは緩やかな変化を見落としているわけです。
その為に、いつも手元でボールが変化します。
でも、本当は変化はもっと前から緩やかに始まっているんです。
ここに気付ければ、ボールは打ちやすくなります。
そして、打ちやすいからしっかりと気持ち良く打てるようになります。
「ボールは緩やかに変化する」
この事に気付けるか?
これは、フォームや打ち方のような、いわゆるテクニックではありません。
でも、実はそれら以上に大切な物です。
いくら、正しいフォームでボールが打てても、簡単なボールしか打てないのであれば。
それはテニスとは言えません。
そもそも、テニスとは相手からいつも違うボールが飛んで来るんです。
それをどうすれば「安定して狙ったボールを返球できるか?」
ここが抜け落ちるとテニスの上達は非常に難しいです。
ボールは常に緩やかに変化します。
それを見落とさないでください。
見落とすと「急に変化する」「ボールが打ちにくい」となります。
その原因は、自分にあります。
自分次第でボールは打ち易くも、打ちにくくもなります。
そして、ここに上達のヒントがあります。
良かったら参考にしてみてください。
本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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