ボレーが好きになる秘訣

テクニック解説
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今回は「ボレーが好きになる秘訣」です。

まずは、先日いただいた感想をご覧ください。

「プライベートレッスンをしていただいた○○です
実は自分の中では(他の人から見たらわからなくても)劇的に変わりました。

本当に久しぶりにゲームをした日にすぐ感じました。
上手ではなくてもボレーは嫌じゃない、むしろ好きかも。

初日は、たまたま調子が良いだけかもしれないと思いましたが、違いましたね。
ネットに詰めてもいつの間にか下がってしまっている、という弱気(?)がどうにかならないものかとご相談しましたが、レッスン以降下がりません!

あれほど前衛の位置が居心地悪く感じていたのに、今は全くそうは感じません。
これがレッスンの最大の目的であり、収穫でした。

詰めているからとれたポイント、という成功体験も凄く増えるので楽しい。
楽しいからリラックスできるし集中できる、相反するようですがそんな感じです。

多分、ボールに手を出す分ボレーの失敗は増えている可能性もあると思いますが、それより嬉しいポイントが増えるので楽しくなるのでしょうね。
実際はまだビクビクしながら打つことが多いのですが、レッスンで繰り返し繰り返しやって頂いたことがチャレンジする気持ちを支えてくれます。

まだまだボールを見失ったり(しっかり観ていない)、大切なときに集中が途切れたりしますが、随分と気持ちが強くなったように思います。
そのときそのときにやるべきことが感じられるときがあり、そういう時はとても前向きな気持ちでプレイできます。

驚くべきことに、サービスアンドボレーやリターンダッシュなど自分には無関係だと思っていたプレイにも興味が出てきました。
先日のレッスンは私のジレンマに突破口を開けてくれたんだなあ、と思う今日この頃です。
次回のプライベートの機会を得たらテーマにしたいことがどんどん出てきそうで楽しみです。

実はまだ5日しかやっていないのに書きすぎかもしれませんが、そろそろ成果としてお伝えしても良いかなと思いメールしました。
本当にありがとうございました。」

実はこの方には文面にもあるようにネットプレーの弱気、そしてポジションについて相談を受けました。
それでその問題を解決する為に2回ほどプライベートレッスンをさせていただいたんです。

その後のプレーで感じた感想がこの文面です。
嬉しい事に彼女の悩みは解決してくれたようです。

さて、私はこのプライベートで一体どんな事をお伝えしたか?
そのポイントについてお話したいと思います。

もし、同じような悩みをお持ちの方は参考にしてみてください。
きっとヒントが見つかると思います。

実は私はこの時のレッスンで彼女にポジションの話や練習は一切しませんでした。
もちろん、弱気なプレーを強気なプレーに変える事も。

相談を受けたのは「弱気なプレー」であり「ボレーのポジション」です。
ですが、レッスンではそんな事していません。

では、一体何をしたのか?

単にボレーの基本練習をしただけです。
本当に、ただ、それだけです。

ただし。。。
私の目標は2回のレッスンで「彼女にボレーを好きになってもらう事」

ここに焦点を当てました。
理由は簡単です。

彼女の弱気の原因、ポジションの原因は「ボレーをしなければいけない」状態だと感じたからです。
それが原因で「弱気なプレー」「後ろに下がるポジション」になっていると。

ですから「ボレーをもっとしたい!」と思ってくれればこの問題は解決すると思ったんですね。

では、どうしたら、「ボレーをもっとしたい!」と思ってもらえるか?
答えは簡単ですよね、ボレーが好きになってくれれば良いんです。

好きになれば、自動的に「もっとボレーがしたい!」になってくれます。
結局、人間は良い意味でも悪い意味でも「感情」で動きます。

感情無く行動することはありません。
理屈では動けないんです。

ですから、頭でいくら「ネットに詰めたほうが良い」と分かっていても、身体はそうは動いてくれません。

にも、関わらず、頭で無理やり動こうとしてもストレスが大きくなるだけです。
でも、感情レベルから変わると?

彼女のように自動的に行動が変わります。
その上、とっても楽しい♪

だって、「もっとボレーがしたい!」わけですから。
こんな風にプレーを変えるには感情レベルから変える必要があるんです。

では、どうしたら、感情レベルが変わるのか?
それには「感動」が必要なんです。

感動とは?
・・・・・

それは、「感」じて「動」く事です。

大事な事なのでもう一度言いますね。
感動とは「感じて動く」事です。

そして、感動すると感情が変わるんです。
そうすると自然と行動が変わります。

そうです、この彼女のように。

彼女には2回のレッスンでひたすら「感じて動く」練習をしました。
「考えて動く」ではありません。

ボールを感じ、そして動く。
この練習のみを繰り返しました。

この時、彼女はいろんな発見をしてくれたと思います。
理屈ではなく、感覚で。

例えば、ボールを打った時の感触や衝撃の強さ。
ラケットの重さやスイングの長さ。
ボールに対する自分の反応のスピード。
・・・・・・

とにかく、理屈ではなく、ボールと自分に起こっている事を感じてくれたと思います。
つまり「感じて動く」です。

その結果、ボレーが楽しくなってくれたように思います。
実際、私もとっても楽しかったです。

打って返って♪打って返って♪
一つのボールを使って二人で同じ時間を共有できるとっても幸せな時間でした。

人は楽しい事は勝手に好きになります。
つまり、ボレーが楽しくなると?

ボレーが好きになります。
そうなれば、彼女の問題は解決します。

これが彼女のレッスンで起こった事です。
同じ悩みを持っている方にも全く同じ事が言えると思います。

人は理屈では動いていません。
どんなに頭で分かって、そのように動こうと思ってもそうは動いてくれないのです。

人は感情や感覚で動くように出来ているんです。
ですからテニスを進化させるためにはこの原理原則に沿って練習する必要があるんです。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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