美しいテニス

テニスの上達の為に
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こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。

今日のテーマは「美しさ」

人はその動きに美しさを感じる事があります。

その最たるものは「バレエ」でしょう。
バレリーナは自らの身体を操る事で動きの美しさを表現しています。

私達はその動きが理に適った自然で、しなやかな物であれば、そこに「美しさ」を感じます。
逆にその動きに不自然な物があれば、ぎこちなさや力みを感じ「美しさ」を感じる事はありません。

これはテニスにおいても同じです。
超一流選手の動きには必ず美しさが伴います。

例えば、フェデラー選手。
テニスの事をそれほど知らない人でも彼の動きを見ると美しさや優雅さを感じる事でしょう。

もちろん、テニスはバレエと違い、美しさを求める物ではありません。
ボールの威力や精度などを求めた物です。

ですが、それを突き詰めるとバレエに通じる美しさを伴うようになります。

では、あの美しさはどこから生まれるのか?
どうもそれはインナーマッスル、そして、骨の使い方にあるようです。

脊椎動物である私達は当然、骨格を持っていますが、この骨格を動かす為に、骨の周りには小さな筋肉がたくさんついています。
これらをインナーマッスルと呼びます。

これらのインナーマッスルは外から見る事も触れる事も出来ません。
また、意識も非常に薄い物です。

私達はこれらの筋肉を使って、骨を動かします。
その結果が目に見える動きやフォームです。

それに対し、アウターマッスルと呼ばれる筋肉も存在します。
いわゆる、腕や足、腹筋と言った外から見る事が出来、触る事も出来る筋肉です。

これらの筋肉は非常に意識しやすく鍛えるのも簡単です。

このように私達の身体は骨を中心に、筋肉がいくつかの層になっています。

さて、話を元に戻します。

では、なぜ、フェデラー選手の動きはあれほどまでに優雅で美しいのか?
それでいて、凄まじい程、威力のあるボールを打つ事が出来るのか?

それは骨に近いインナーマッスルの動きの質が非常に高く、骨を上手く使っているからです。

例えば、バレリーナの動きを普通の人が真似たらどうなるか?
特別に難しい動きでなければ、動き自体を真似る事は出来ます。

ところがそこに美しさは存在しません。
理由は使っている筋肉とその使い方が違うからです。
もちろん、骨を上手く扱う事も出来ません。

普通の人はインナーマッスルを使う習慣がありません。
その為に、アウターマッスルを使ってその動きを真似ようとします。

すると、形は良く似ていても、美しさを伴う事は無く、全く違う質の動きになります。
これはテニスの動きにも全く同じ事が言えます。

いくら上手な選手のフォームや打ち方などの外側の形を真似たところで、インナーマッスルと骨の使い方が違えば、動きの質が上がる事はありません。
となれば、ボールの威力や精度が上がる事もないわけです。

もちろん、先ほども言ったようにテニスは動きの美しさを追求する物ではありません。
ボールを打ち合う事で相手と競うスポーツです。

ですが、その上達には、結果的にある種の美しさが伴います。
いわゆる「機能美」と言っても良いかもしれません。

その機能美は目に見えるアウターマッスルでは、生み出す事が出来ません。
もっと中の繊細なインナーマッスル、そして、骨がポイントになります。

このような事を聞くと上達する事がとても難しいように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。

私達には元々、骨を扱う感覚が備わっています。
その感覚を少しずつ、取り戻せば良いだけです。

もちろん、一流選手と同じように骨やインナーマッスルを使う事は大変な事です。
ですが、全く骨を使っていなかった人がほんの少し使うだけでテニスの質は大きく変わります。

大切な事は骨やインナーマッスルの存在、そして、その使い方に興味を持つ事です。
そうすれば、徐々にそれらの使い方が上手になります。

いわゆる打ち方、振り方を練習しても、それらはただ形を真似ているだけです。
すぐに伸び悩む事になり、堂々巡りになります。

伸び悩んだら、骨とインナーマッスルの存在を思い出してください。
そこにアプローチすれば、必ず上達のヒントが見つかります。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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