今日のテーマは「勝ち方」です。
まず、こちらを読んでみてください。
「自分でも試合に対する考え方、ショットの選択が変わってきたとゲーム中にも実感しています。
これだけで負ける事が少なくなったのでびっくりです。」
これは今、プライベートレッスンを受講してもらっている、ある生徒さんの言葉です。
一般的には試合で勝つ為には、技術を高める事が必要だと考えると思います。
また、それに伴う練習も。
でも、実はそれ以上に大切な事があります。
例えば、それは。
・客観性
・観察力
・分析力
・忍耐力
・受容性
・・・・
こういう物です。
これらはいわゆるテニスの技術ではありません。
全て、メンタルタフネスに関わる力です。
勝負に勝つにはこれらの力を上手く使いこなす事がとても重要になります。
ところが、残念な事に「テニスが上手くなる⇒勝てる」と多くの方が勘違いしています。
この勘違いにハマっているのはプレーヤーだけではありません。
ほとんどのコーチも同じようにこの勘違いにハマっています。
その為に。
「サーブの確率を上げましょう」
「ボレーで決めれるようになりましょう」
「フォアハンドを安定させましょう」
こんな練習に明け暮れるわけです。
何度もお話ししますが、勝負は技術レベルで決まる物ではありません。
技術レベルが高くても、勝ち方が分からないと勝てないんです。
逆に多少技術レベルが低くても、勝ち方が分かっていれば、勝てる可能性が急激に上がります。
つまり、試合に強くなるには、単にテニスの技術を練習してもあまり意味がないんです。
ちなみに先ほどの生徒さんには試合の時の動画を撮影し、それを送ってもらっています。
私はそれを確認しながらレッスンの計画を立て、進めていきます。
もちろん、実際に指導する時はいわゆる技術を磨くようなドリルを実践してもらいます。
ですが、技術を伸ばす事が目的ではありません。
技術が伸びるのはあくまでも副次的効果としての結果です。
求めている物は客観性や観察力、受容性などのメンタル的能力です。
こういう物が伸びると試合の見え方、感じ方が変わります。
この変化は彼が言うように「試合に対する考え方」や「ショットの選択」を変えます。
そうすると試合全体がガラッと変化します。
いわゆる「試合の勝ち方」が分かってくるわけです。
もちろん、「技術レベルが必要ない」と言っているわけではないんです。
ですが、本末転倒では結果は出ません。
試合の勝ち方が分かってくるから、それに伴う技術が必要になるんです。
勝ち方も分からないのに、ただ技術を手に入れても、使い方が分からないわけですから、意味がありません。
逆に今の技術のままでも、「勝ち方」を身につける事は出来ます。
技術以外の物に目を向けてみてください。
そして、技術練習の罠にハマらないでください。
技術を追いかけても、努力は空回りするだけです。
メンタルが伸びれば、技術は自然と身に着き、勝ち方が分かってきます。
世の中の本質は全て目に見えないところにあります。
目に見えるテニスの技術に本質はありません。
目に見えないメンタルにこそ、本質があるんです。
本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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