集中するとは「今」に存在し続ける事

テニスの上達の為に
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今日のテーマは「今」です。
テニスが上達する為に最も大切な事は「今」にいる事です。

私達の意識は現在、過去、未来、のどの時にでも飛ばす事が出来ます。

過去の事を思い出せば、過去に。
未来を想像すれば、未来に。
今に集中すれば、今に。

いつでも、自分の興味次第で飛ばす事が出来ます。

まさにタイムトラベラーです。

ところが、テニスのプレー中はタイムトラベラーでは困ります。
「今」に居なければ、ボールと同調する事が出来ないからです。

テニスはボールと同調し、相手に対応するスポーツです。

テニスボールは「今」を動き続けます。
過去や未来に行く事はありません。

相手も同様です。
過去や未来に行く事はありません。

「今」の瞬間のボールに同調し、相手に対応しなければ、 自分は蚊帳の外になります。

ところが、現実には、プレーヤーはしばしばタイムトラベルします。
過去が気になり、未来が気になるからです。

「終わったポイントの反省、分析をする」
「未来のポイントを願い、心配をする」

こんな事が度々起こります。

こんな時、プレーヤーはテニスボールと違う世界にいます。
当然、上手くプレーできるわけがありません。

また、今の世界で起こっている事に気づく事も 覚える事も出来ません。

つまり、上達する事が出来ないわけです。

いくら練習しても、違う世界に行くわけですから、
上達できなくても仕方ありません。

「今」に居続ける事で初めて、テニスは上達する事ができます。

ところが、「今」に居る事は簡単な事ではありません。
私達の意識はタイムトラベルするのが大好きです。

少し、気を許せば、すぐに過去や未来に興味を示し、
知らない間に旅立ちます。

そうして、中々帰ってきません。

ちなみに「集中力が無い人」と言われる人は
自由気ままにタイムトラベルする人です。
逆に「今」に居続ける人は集中力が高い人です。

テニスが上達するには集中力が絶対条件です。
その為に、意識にしっかりと手綱を締めておく必要があります。

意識のタイムトラベルで一番厄介な事は
「いつ旅立ったか?」が分からない事です。

気付かないうちに、過去や未来に旅立ちます。

実は集中力の高い人は、意識が旅立つ瞬間に敏感です。
いつ、旅立つかがわかるのです。
その為に、今に引き留めておく事ができます。

ところが、集中力が低い人は意識が旅立つ瞬間が分かりません。
その為に、いつも取り逃がしてしまいます。
そして、意識が自由気ままに飛び回ってしまうわけです。

つまり集中力を高める為には、
意識が過去や未来に飛びそうになる事に気付けば良いのです。

過去の事を気にし始めたら、
「あっ、過去に飛ぼうとしているな」
未来の事を気にし始めたら
「あっ、未来に飛ぼうとしているな」

こんな風に気づく事が出来れば、しめた物です。
過去や未来を忘れて、「今」に引き留める事が出来ます。

テニスボールへの集中力とテニスのパフォーマンスは必ずリンクしています。
パフォーマンスが低い時は必ず、意識はタイムトラベルしています。
逆にパフォーマンスが高い時は意識は「今」にいます。

パフォーマンスが低い時は、 出来るだけ早く意識を「今」に連れ戻してくることです。

最初は中々連れ戻す事が出来ないかもしれません。
ですが、繰り返しているうちに、段々と連れ戻すのが上手になります。
また、いつ旅立つかも分かるようになります。

つまり、意識のコントロールが上手になるわけです。
自分の意識を手懐ける事はテニス以外でもとても役に立ちます。

どんな事でも集中力は必要です。
テニスをする事で意識を手懐ける事が出来れば、一石二鳥です。

ぜひ、上手く手懐けてください。
ポイントは旅立つ瞬間を見逃さない事です。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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