根拠のない自信を育てる

メンタル
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こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。

さて、早速ですが今日のテーマです。
今日のテーマは「根拠のない自信を育てる」です。

テニスに限らず、伸びる為の条件の一つが「根拠のない自信」です。

明確に分ける事は出来ませんが、自信はざっくりと二つに分ける事が出来ます。

一つは「根拠のない自信」
そして、もう一つは「根拠のある自信」です。

根拠のない自信とは、まだ、結果が出ているわけでは無いにも関わらず。
「何となく、出来そうな気がする」と言う物です。

それに対して、根拠のある自信とは。

例えば。
「常識がそうなっているから」
「コーチに褒められたから」
「出来るようになったから」
など、自信を持つ為の裏付けや理由が存在する自信の事です。

この両者は「どちらかが優れている」と言うような物ではありません。
どちらも非常に大切な物です。

ですが、テニスの場合、特に重要なのは、前者の「根拠のない自信」です。

何故なら、上達するとはまだ身に付いていない事を習得する事だからです。
習得してしまった後は「出来た」と言う成功体験が根拠になり「根拠のある自信」を持つ事が出来ます。

ですが、まだ、習得していない状態。
この時は成功体験がありません。
ですから、根拠の作りようが無いんです。

まだ、習得していない初めての事にトライする時。
根拠のない自信を持っているプレーヤーと持っていないプレーヤーでは大きな違いがあります。

それは練習に取り組む時の集中力です。

根拠のない自信を持っているプレーヤーは、例え、今は出来ていなくとも「そのうち出来るさ」と思っています。
ところが「根拠のない自信」を持っていないプレーヤーは、常に不安を秘めています。

例えば。
「力み」「焦り」「緊張」「ネガティブな思考」「狭い視野」・・・
こういう物は全て「根拠のない自信」を持っていない事が原因です。

根拠のない自信を持っているプレーヤーは将来、出来るようになると思っているので、焦る事がありません。
例え、ミスが続いても、落ち着いてプレーします。
落ち着いているので、段々集中力が高まり、出来ない事も出来るようになっていきます。

ところが、根拠のない自信を持っていないプレーヤーは常に力みや焦りを持っています。
その為に集中力が高まらず、新しい事を習得するのに必要以上に時間がかかってしまいます。

このように同じ自信であっても、両者には全く違う特徴があり、テニスの上達に特に必要なのは「根拠のない自信」です。
その為に、練習では、根拠のない自信を育てる事がとても重要になります。

では、どうすれば「根拠のない自信」を育てる事が出来るか?

ポイントは何かに頼らない事です。

自分自身で創意工夫する。
自分自身で探す。
自分自身で磨く。

こういうスタンスが根拠のない自信を育ててくれます。

例えば、コーチのアドバイスや知識や情報。
こういう物を頼りに練習していると根拠のない自信には繋がりません。

それらによって習得したとしても、それは「根拠のある自信」にしかならないのです。

「コーチのアドバイスがあったから、上達出来た」
「正しい方法を知れたから、上達出来た」
「最新の情報が知れたから、上達出来た」
となるわけです。

もちろん「アドバイスや知識、情報を参考にするな」と言っている訳ではありません。
それらもどんどん取り入れるべきです。

ですが「それらに頼ってはいけない」と言う事です。
あくまでも、ヒントであって、基本的に「自分自身がトライする」「自分自身で見つける」と言うスタンスを常に持ち続ける事。
これが無いとダメなんです。

自分自身で出した結果が積み上げられると、やがて、「何かに頼らなくても、自分で出来る」と思えるようになります。
これが根拠のない自信です。

つまり、根拠のない自信と根拠のある自信の一番の違いは「頼る物があるのか、ないのか?」と言う所なんです。
頼る物がない状態で練習を続けた結果、身に付ける事は技術だけではなく「根拠のない自信」を育てる事になります。

実はこれが一番大切なんです。

この事が分かっているコーチは出来るだけ、教えないように指導します。

理由は、教えれば、教えるほど、根拠のない自信が育たないからです。
例え、教えた事が出来るようになっても、その後の応用が利かない事を知っているからです。

テニスは非常に奥が深いスポーツです。
習った事や教えてもらった事を習得しても、応用が利かないと、上達し続ける事は難しいです。

応用力を高める為には「根拠のない自信」は必須です。

「根拠のある自信」も必要ですが、それ以上に大切なのが「根拠のない自信」です。
この事は知っておいて欲しいと思います。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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