自分が勝つのではなく、相手が負ける?

メンタル
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今回のテーマは試合の勝ち方です。
一言で「勝つ」と言ってもいろんな勝ち方があります。

その中で、強くなるために、必ず体験して欲しい勝ち方があります。
それは「自分が勝つのではなく、相手が負ける」
こんな勝ち方です。

では、まず、実際に体験した方の感想をご覧ください。

「11/1のクリニック(バックハンド)でお世話になった○○です。
ありがとうございました。
受講して大きな変化を感じたのでご報告いたします。
最近、ボールがうまくヒット出来なくて右前腕を痛めていました。

打点やタイミングが合わないと痛みが走るため、どのように打てば痛くないかを考えながらプレーをしており、多大なストレスになっていました。
さすがにこのままではまずいと思って何かヒントがないかとクリニックに参加しました。

ボールの行方は気にしなくていい、ただ、ボールだけに集中してと言われて、これだけで最初からとても楽に打つことができました。
うまく打たなければ、コート内に入れなければ、というプレッシャーがない状態で打つと、気持ちも体も楽で、簡単にボールが飛んで行きます。
もちろん腕の痛みもありませんでした。

以前からfeeling tennisの考え方はDVDなどで知っていたのですが、オンコートではいろんな思考にとらわれて徹底的に実践することができずにいました。
今回は割り切ってボールだけみることで、その効果を体感できました。
ただ、調子がよくなってくると欲が出て、もっとスピンをかけてみようとか、ちがうスタンスでうってみようとか考えだし、すぐにボールから意識がはなれ、腕に痛みが走ります。
面白いなと思いました。

また、どうやら自分はインパクト前後にボールから目を離す癖がついているようです。
打点に目線を残す、というアドバイスに忠実に従おうとした結果ではないかと思っています。
クリニック終了後に質問させていただいて、試合中にも何も考えずにプレーすると答えて頂いたのも印象的でした。

実はこのクリニックの後、夕方からシングルスの練習試合があって、何も考えずにプレーするというのを試してみました。
結果は3勝1敗。普段なかなか勝ち越すことが出来なかった自分としては、すばらしい成績でした。
ほんとに考えずににただただボールを打っていたのですが、特に自分の調子がいい訳でもないけど、なぜか相手がミスしてくれて、あら勝っちゃった、という感じでした。

いつもよりラリーが長く続くし、ストロークで相手を振ってオープンスペースにボレーを決めるという、いままでやりたくても出来なかったことが自然にできていました。
これはかなり感動的でした。

2日後のテニスでも、高い集中力でラリーを続けることができ、腕の痛みもほとんど気になりませんでした。
長文になってしまいすみません。クリニックをきっかけに、つまらなくなりかけていたテニスが一気に楽しくなったので、感謝しています。
また行き詰まったら、ご指導いただきたいと思います。
その際は宜しくお願いいたします。」

この方は先日の実践クリニックを受講していただいた方なのですが、その後の試合で感じた感想を送ってくださったのです。

シェアしたいのはこの部分。
「ほんとに考えずににただただボールを打っていたのですが、特に自分の調子がいい訳でもないけど、なぜか相手がミスしてくれて、あら勝っちゃった、という感じでした。

いつもよりラリーが長く続くし、ストロークで相手を振ってオープンスペースにボレーを決めるという、
いままでやりたくても出来なかったことが自然にできていました。」

これが試合に勝つ感覚を身に付ける為の第一段階なんです。

「自分が勝つ」ではなく、「相手が負ける」
こんな感覚です。

ボールに集中してプレーできるようになるとこんな状態を感じることができます。
あなたにもぜひ、この感覚を身につけてほしいんです。

試合は「勝とう!」と思って勝てるほど単純じゃありません。
勝ちたいのはみんな同じです。

でも、そのモチベーションをそのままぶつけるのではなく、
そのエネルギーを「ボールへの集中力」に変換できたほうが勝ちます。

その結果、起こる感覚が「相手が負ける」という感覚なのです。
この方の言葉を借りるなら「あら勝っちゃった」という状態。

この体験をなくして、試合に強くなる事はありません。
ぜひ、落ち着いてボールに集中してプレーしてくださいね。

本日は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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